コロナ禍において急加速するGIGAスクール構想

GIGAスクール構想は当初ある程度の時間をかけて整備される予定だったが、オンライン授業の需要が急速に高まったコロナ禍において、政府側からも現場からも早急な整備が求められているという。実際の教育現場では、現在どのような状況にあるのだろうか。

サテライトオフィス G Suite 担当執行役員である岡裕明氏は、こう語る。

  • サテライトオフィス G Suite 担当執行役員 岡裕明氏

    サテライトオフィス G Suite 担当執行役員 岡裕明氏

「GIGAスクール構想に関係なく先行的に学習端末を導入し、体制を整えてきていた学校は私学を中心に数多くありましたが、そういう学校ではコロナ禍の中でもアドバンテージのある対応ができていたようです。端末を導入したものの100%使えている状態ではない学校も多かったのですが、仮に20%しか使えていなくても基盤はあったわけです」

サテライトオフィスは、主に企業向けにG Suiteの導入や活用を促進するアドオンの提供、関連ハードウェアの販売・導入などを長らく行ってきた。教育現場への導入実績も、GIGAスクール構想が立ち上げられる前から豊富に持っている。

GIGAスクール構想対応向けのパッケージとしては「ASUS ChromebookC214MA 基本パッケージ」「DELL Chromebook 3100 2-in-1基本パッケージ」の2種類の端末キッティングパッケージと、G Suite導入サポートを組み合わせる形での導入プランを用意している。単なる端末の販売だけでなく、現場で使われる環境に即した導入と運用のサポートを提供しているというわけだ。それだけに、現在は非常に多くの相談を受けているという。

「新型コロナウイルスについては第2波の不安もあることから、GIGAスクール構想への対応が急ピッチで進んでいます。毎日多くの相談を受けていますが、焦ってもすぐに導入できるというものではありません。相談内容も仕様書をどう作ればいいのかなど導入前における準備段階の話が多く、本格化するのはこれからといった印象です」(岡氏)

端末重視の傾向が強いがクラウド連携のサポート力に不安

政府が示したGIGAスクール構想では、かなり具体的に端末の選定基準が示されている。その中で考えると、Windows、iPad、Chromebookという3つの選択肢があるものの、実際に性能面や価格面でそれほど大きな違いは出てこない。そのため端末の事実上の選定基準になるのは、コストやサポートといった周辺部分になってくる。

「私が見ている範囲では、私立の学校はサポート重視の印象があります。実際に運用を担当する実務者が決定に関わってくるので、サポートをどこまでしてもらえるのかという部分が、切実な課題なのです。一方、公立の学校は入札があるため、どうしてもコスト重視になりがちです。また教育委員会が導入決定権を持っており、利用する教員の声は我々にあまり聞こえてきていないところがあります」

そうした状況の中、Chromebookは魅力的な端末が増えてきていることから企業導入の事例が増え、認知度も向上した。そもそもコスト的な魅力や、米国での教育導入事例の豊富さなどから選択されるケースが多かったが、Chromebookの活用を推進しているサテライトオフィスとしては、現在の状況に不安を感じているという。

岡氏は「端末在庫が不足しそうだという情報があるなど、デリバリーに不安を抱えていることもあり、あわてて端末を導入するという学校側の動きがあります。Chromebook自体は管理のしやすさなどもあり、導入スピード勝負となっている今、勢いを増してきていますが、端末だけを導入しても意味がありません」と、端末だけの導入が先行しがちな現状を語る。

「やはりChromebookはG Suiteありきの端末です。サポートも含めたトータルでの導入を目指すべきなのですが、端末販売だけを行うベンダーが目立っていますね。そうしたベンダーから我々にG Suite導入についての相談を受けることもある状態です」(岡氏)

このようにサテライトオフィスでは他社で購入した端末についても、G Suite環境の導入・運用についてサポートを行ってきた。そうした状況に接していて気になるのは、端末先行で導入を進めてきた教育現場の今後だ。

「GIGAスクール構想でChromebookが推奨されるとなってから、販売に参入したベンダーが数多くあります。そうしたベンダーは当然、G Suiteの導入実績や経験が不足しているわけです。これでは先々問題が出るのではないでしょうか」(岡氏)

教育機関に不足するG Suiteの運用・活用の知識を提供

基本的に一般企業だと社内にIT部門を保有していたり、既存システムをサポートするベンダーなどとの付き合いを持っていたりするが、学校現場では内部で運用をまかなえるだけの人的資源が不足しているケースが多い。

「私立の学校はGIGAスクール構想と関係なく早々と環境を整えてきたのは強みでしたが、それでも人員不足という面では苦労がありました。たとえば情報の授業でPCは扱うけれど、情報の先生がシステム運用の知識を持っているわけではないうえ、クラウド活用についての経験がない場合が大半でした」(岡氏)

今後は公立の学校もICT教育環境を整えることになるわけだが、専門的な技術を持った人員を公立で確保するのはより難しいだろう。もちろん、教員にそうした知識を持たせるというのも負担が大きい。専門ベンダーに運用を任せるのが現実的な選択になるし、日常的なITC利活用のためにもそうした知識を効率的に得られる機会が必要となる。

岡氏は「我々は教育機関向けに特化した導入セミナーも行っていますし、G Suite上で授業をするのにどうしたらいいのか具体的な手段を教えるための教員向け教育プランも用意しています。また管理手法などの教育プランもご利用いただけます」と、導入・運用サポートだけには留まらない、トータルで現場を支えるサテライトオフィスのサポート力をアピールする。

端末よりもクラウドに注目! トータル導入を目指したい

GIGAスクール構想に関連する話題では、どうしてもWindows、iPad、Chromebookといった端末面が取り上げられがちだ。端末はビジネスで利用されるWindowsの方がいいのでは、といった意見もよく耳にするという。

「子供たちは表計算アプリの基本的な使い方を覚えれば、GoogleスプレッドシートでもExcelでも抵抗なく利用してくれます。Excelでないと役に立たないという考えは、ただ選択肢を狭めているだけのように思えますね。今や企業でもChromebook導入が増えていますし、子供たちが社会に出るころには珍しい存在ではなくなっているかもしれません。端末にそれほどこだわる必要はないのです」と岡氏。

注目すべきは端末ではなくクラウドだという。

「それよりもクラウドに注目してもらいたいですね。どの環境でどのように使うのか。つまりChromebookの使い方ではなく、G Suiteをどう使うかです。まず端末を比較するのではなく、クラウドサービスを先に考えるべきでしょう」(岡氏)

利用したいクラウドサービスによっては、その力をうまく発揮できない端末も出てくる。端末の価格や目新しさだけで検討するのは、あまり得策ではないというわけだ。

サテライトオフィスは、企業向けG Suiteの導入に取り組んできた豊富な実績があるだけでなく、私立の学校を中心とした教育現場での導入も数多く手掛けてきた。G Suiteの活用を補うアドオンも多彩に用意し、日本の現場において求められる環境を整備。特にセキュリティ面を強化するシングルサインオン機能や、管理者機能を強化するツールが人気だという。

「サテライトオフィスではChromebookも販売していますが、単に端末を販売するのではなくクラウドサービスを提供し、それをどう使うかまでサポートするのが使命だと思っています。クラウドサービスは進化しますから、最新サービスの使い方や新しいニーズにも応えていけるパートナーでありたいですね。それぞれの学校の事情に寄り添った対応を心がけていますので、ぜひ相談してください」と岡氏は語る。

Chromebook納入に関しては2020年だけですでに数万台の実績を持ち、G Suiteサポートのみの実績も多いサテライトオフィス。現場ニーズに応える柔軟な対応を得意としている。慌ただしい対応を余儀なくされている教育現場にこそ、頼ってほしいベンダーといえる。

監修:原口 豊(はらぐち・ゆたか)

大手証券会社システム部に在籍後、1998年、サテライトオフィス(旧ベイテックシステムズ)を設立。2008年、いち早くクラウドコンピューティングの可能性に注目し、サービスの提供を開始。G Suite(旧Google Apps)の導入やアドオンの提供で、これまで実績4万社以上。「サテライトオフィス」ブランドでクラウドサービスの普及に尽力している。

サテライトオフィス

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さまざまなビジネスモデルに最適なソリューションパッケージを開発し、ユーザー目線に立った戦略の企画・提案を行っています。業界No.1の導入実績を持つG Suite(旧Google Apps)やOffice 365、LINE WORKSなどクラウドコンピューティングに関わるビジネスの可能性を追求しています。

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