オンラインゲームの世界では、開発者、運用部門、そしてプレイヤーの全てにサイバー脅威動向の知識とそれを踏まえたセキュリティ対策が必要となってくる。2023年12月13日に行われたイベント「ゲームの世界を守る 開発者とセキュリティ担当者が共に歩むセキュリティ戦略とベストプラクティス」では、ゲーム業界が直面するサイバー脅威の現状と課題について、有識者による解説などが展開された。

本稿では、同イベントの中から、「デジタルの裏側に潜む危険:元ゲーム業界のリーダーが明かすセキュリティの舞台裏」をテーマに掲げた対談の模様をレポートする。登壇したのは、freee株式会社 CISOの茂岩 祐樹氏と、フォーティネットジャパン合同会社 マーケティング本部 フィールドCISO − エンタープライズの登坂 恒夫氏。オンラインゲームの黎明期よりサイバーセキュリティ対策の最前線に立ち続けてきた茂岩氏の、当時のセキュリティ対策の取り組みや苦労したエピソードなどのほか、現在のゲーム業界で課題となるセキュリティ対策へのヒントとなる提言がなされた。

ゲーム業界におけるセキュリティの“3つの課題”とは

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