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コロナ禍を経てテレワークやフリーアドレスを導入する企業が増え、人々の働き方も大きく変貌した。同時に、業務利用端末がデスクトップPCからノートPCへと切り替わり、社内の通信環境も無線LANがメインになるなど、業務で使用するツールやネットワークも大幅に刷新した企業が多いはずだ。今回は、アフターコロナの現在のオフィスやテレワークにおける通信環境に注目し、マイナビニュース読者アンケートの結果をもとに考察した結果をお届けする。

【アンケート実施概要】
回答方法:インターネットによるアンケート
対象:マイナビニュース会員読者(会社員・公務員・団体職員/個人事業主・会社役員)
回答者数:702名
実施期間:2023年8月4日(金)

コロナ禍を契機としたオフィスの変化を調査

コロナ禍以前から、一部のオフィスではフリーアドレス化が進み始めていた。席を固定しないことで社内のさまざまな部署間の交流が自然に生まれ、従来にないアイデアを生み出す契機になるというのが主な推進理由だった。コロナ禍を経た現在、オフィスの席はどのような状況になっているのだろうか。「あなたの勤務先のオフィスの席は固定席ですか。フリーアドレスですか。」という質問への回答を見ると、「固定席」が64.3%と多いものの、「フリーアドレス」も35.7%と3分の1以上を占めており、オフィスにおける働き方もだいぶ変わってきた実態が見えてくる。

  • あなたの勤務先のオフィスの席は固定席ですか。フリーアドレスですか。

コロナ禍のさなかにはテレワークを導入せざるを得ず、オフィス出社がなくなる、あるいは格段に減ったことから、会議室を減らしたり、レイアウトを大幅変更したり、オフィスとして契約している部屋・フロアを縮減したりといった話をよく耳にした。

このようにコロナ禍でオフィス内の環境も大きく変わったが、テレワークの従業員が増えたことからより小さなスペースのオフィスに移転するケースもしばしば聞いた。フリーアドレス化の浸透も、上記のメリットを追求するのに加えて、出社する従業員が減ったため固定席を用意する意味がなくなったということも考えられるだろう。

「あなたの勤務先のオフィスは2020年のコロナ禍以降で移転しましたか」の質問では、「はい」が31.5%という結果になっている。コロナをきっかけにオフィス移転を考え、実施した企業があるからこそこの数字が出た可能性は否定できない。

  • あなたの勤務先のオフィスは2020年のコロナ禍以降で移転しましたか。

これらのなかには上の例のように広いオフィスを縮小するという目的だけでなく、テレワークが浸透したことで都心のオフィスが不要になり郊外へ移ったようなケースもあるはずだ。実際に、フルリモートが導入された企業ならば東京や大阪に拠点を構える必要はなく、極端にいえば沖縄などの離島にオフィスがあっても大きな問題はないことになる。

オフィス通信環境への満足度は比較的高いが……

一方、オフィスの通信環境を尋ねる質問では「無線LAN」が40.2%と最多になり、30.1%の「有線LAN」を上回った。また「両方利用」も28.9%と3割近くに上っており、Wi-Fiが主流となってきたことは間違いないようだ。

  • あなたのオフィスの通信環境をお選びください

多くの企業でテレワーク/ハイブリッドワークが行われるようになり、脱デスクトップで社内でもノートパソコンを持ち運ぶ機会が増えたり、フリーアドレスを採用する企業が増えたりしたことで、こうした結果になったと推測できる。有線LANを利用する企業が3割あるのは、Wi-Fiを整備したくても追いついていないケースがあるほか、Wi-FiでWeb会議の通信を行うことに不安を持つ社員がいるケースも考えられるだろう。それに対してテレワーク時の通信環境では、「無線LAN」が65.1%と圧倒的に多い結果になった。

「あなたはオンライン会議ツールを利用していますか」の質問には93.6%と圧倒的多数が「はい」と答えた。アフターコロナの働き方においてWeb会議のシステムは欠かせないものになっているイメージがあるが、そのイメージはやはり正解のようだ。

  • あなたはオンライン会議ツールを利用していますか

また「あなたはオフィスでの通信環境に満足していますか」の質問では「満足している」が34.1%、「まあまあ満足している」が51.4%となり、合わせて85%がおおむね満足している状況が浮かび上がった。ただ、「あまり満足していない」が12.0%、「満足していない」も2.4%ほどあるため、満足できていない層がそれなりにいることも事実だ。加えて、満足している層のなかでもより多いのは“まあまあ”組であり、半数以上を占めていることから課題がないわけではなく、手放しで満足できているのは3割強程度にとどまっているのが現状といえる。

  • あなたはオフィスでの通信環境に満足していますか

これはテレワークの通信環境についても同様で、84.3%がおおむね満足しているものの、「まあまあ満足している」が54.6%と半数以上。また15.7%は満足できていないという数字が出ている。

  • あなたはテレワークでの通信環境に満足していますか

通信・ネットワークに求めることと改善してほしいこと

通信の世界はなかなか一筋縄にはいかないようで、100%快適な環境が実現されているオフィスはまだそれほど多くないのかもしれない。では具体的に、ビジネスパーソンはオフィスの通信やネットワークのどういった点に不満を感じ、改善してほしいと思っているのだろうか。

オフィスの通信・ネットワークに求めることや改善してほしいことを記述式で書いてもらう設問では、「座席の静かさの確保に加えて、通信品質と速度の改善により、ストレスなくリモート会議に参加できるようになりたい(63歳・男性)」「ネット環境がイマイチ、回線が時々途切れる(40歳・男性)」「Wi-Fiが安定しない時があるので改善してほしい(45歳・男性)」「通信状態を安定させてほしい(42歳・男性)」「ネット回線の混雑(46歳・男性)」といった答えが挙げられた。

なかでも回線速度と安定性は多くの人が課題に挙げており、「速度をもう少し上げてほしい(53歳・男性)」「時々、通信が切れるのでもっと充実させてほしい(55歳・男性)」「通信速度をもっと速くしてほしい(38歳・男性)」「無線で途切れないようにしてほしい(32歳・男性)」「社内→社外への通信速度が、極めて遅いので仕事にならない(65歳・男性)」など異口同音で数々のコメントが寄せられている。

一方、テレワークでの通信・ネットワークに関しては、「脆弱性をなくして欲しい(52歳・男性)」とセキュリティに対する不安を表した声がテレワークならではの特徴といえるが、それ以外ではやはり回線速度・通信品質への懸念が多くを占めている。

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総じて、オフィスにせよテレワークにせよ通信環境自体にはおおむね満足している人が多かったものの、速度が遅い、回線が切れる、通信が安定しないといった点に課題を感じる人も一定数いた。前出の「まあまあ満足している」の“まあまあ”に該当する部分、裏を返せばやや不満に感じる部分も、おそらくはこれらが原因であろうと推測できる。

日常の業務にWeb会議が当たり前のものとして組み込まれたり、インターネット上で容量の重いデータを共有したりするようなケースも増えた今、通信速度が遅く、ネットへの接続が安定しない状況は、業務を行ううえで負担になるはずだ。企業は各従業員のテレワーク環境もさることながら、まずは何よりオフィス自体の通信環境を改善していく必要があるだろう。

では、具体的にどのように改善していけばいいのか。注目したいのが、フルノシステムズが提供する業務用無線LANアクセスポイントだ。同社の無線LANアクセスポイント「ACERA」は多台数同時接続が大きな強みで、オフィスはもちろんテレワークに利用されるコワーキングスペース、ホテルなど多数の機器を接続しなければならない環境で有用だ。加えて、いまや世の中のスタンダードといえる高速通信規格のWi-Fi 6を採用し、ハイスピードかつ安定した通信・ネットワークをしっかり実現するのもポイントだ。

業務の生産性向上はもちろん、多様な働き方や従業員の満足度アップも今後の企業価値を高めていくうえで必須の取り組み。そのキーとなるオフィスの通信環境改善を、今こそぜひ検討してほしい。

フルノシステムズの無線LANアクセスポイント「ACERA」

オフィスや学校、商業施設などで、ICT機器を接続するための業務用無線LANアクセスポイント ACERA。多台数端末の同時安定接続、高い耐環境性能など、業務用ならではの高い品質を有しています。

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