コロナ禍以降、「コミュニケーションツール」としてWebサイトがより深く利用されるようになった。需要拡大に伴い、Webサイトを構築・運用するためのCMS(Contents Management System)市場は、年々大きな伸びを見せている。

昨今、多くの企業でDXが推進され、あらゆる場面でクラウドシフトが叫ばれるなか、CMSについてもあらたな変革が求められている。従来、オンプレミス環境で構築されることが多かったCMS。しかし、日々加速するビジネススピードについていくためには柔軟かつスピーディに変革可能なクラウド環境での構築が重要なカギを握っている。そんな中、注目を集めているのが、株式会社コネクティが提供するSaaS型CMS「Connecty CMS on Demand (CMSoD)」だ。

2022年9月にITRが発行した『ITR Market View:ECサイト構築/CMS/SMS送信サービス/電子請求書サービス市場2022』によれば、コネクティの提供する大手企業向け国産クラウドCMS「Connecty CMS on Demand」が「製造業向けCMS市場 シェアNo.1」※1さらに「SaaS型CMS市場 でもシェアNo.2」※2の位置を獲得し、成長を続ける市場において躍進を果たしている。

  • ITR『ITR Market View:ECサイト構築/CMS/SMS送信サービス/電子契約サービス市場2022』調査結果グラフ
※1 出典:ITR『ITR Market View:ECサイト構築/CMS/SMS送信サービス/電子契約サービス市場2022』CMS市場-製造業:ベンダー別売上金額シェア(2022年度予測)(参考日:2023年2月9日)
※2 出典:ITR『ITR Market View:ECサイト構築/CMS/SMS送信サービス/電子契約サービス市場2022』SaaS型CMS市場:ベンダー別売上金額シェア(2021年度) (参考日:2023年2月9日)

これからのWeb戦略を推進するうえで、大企業にはどのようなCMSが求められているのだろうか? 今、大手企業向けのCMS市場で急成長を遂げているコネクティ代表取締役社長 服部 恭之氏に話を伺った。

  • 株式会社コネクティ 代表取締役社長 服部 恭之氏

    株式会社コネクティ 代表取締役社長 服部 恭之氏

Webサイト群のメッセージ統一が大きな課題

──まずはコネクティの事業内容について教えてください。

2005年に創業したコネクティは、「良質なデジタルで、社会を豊かに前進させる」ことをパーパスに掲げ、企業と顧客のデジタルコミュニケーションを支援し続けています。

具体的には、情報提供プラットフォームとしてのCMS提供、Webサイトの構築・運用、データ分析・マーケティング支援などをソリューションとして提供しています。

  • Connecty CMS on Demand 説明図


──ITRの調査結果について、どのように受け止められていますか?

最近はとくに紙や対面でのやり取りをデジタルに置き換える動きが加速していますが、情報提供手段としてのWebサイトは昔から重要視されてきました。Webサイトの構築・運用を支えるCMS市場はずっと伸びてきている分野です。その中で、トップクラスのシェアという評価をいただけたことは大変嬉しく感じます。「大手企業向けSaaS型国産CMS」としては、昔から先駆的に取り組んできましたので、10年の積み重ねの成果だと思っています。

  • 株式会社コネクティ 代表取締役社長 服部 恭之氏

──これまで多くのCMS導入支援をされてきたからこその結果だと思いますが、現在の大手企業はどのような課題を抱えているのでしょうか?

かつては「Webサイトをつくる」ことが目的でしたが、今は「バラバラのWebサイトをどうするか」が課題となっています。事業部ごと、ブランドごと、国ごとにあるWebサイトのそれぞれを、どうやってメッセージを統一し、運用を効率化し、セキュリティ・ガバナンスを効かせていくかが、求められるようになったのです。

たとえば、情報が充実しているのが日本語ページだけとなると、大きな機会損失になりますし、ネガティブな反応を引き起こしかねません。複数の拠点で複数のWebサイトをどう効果的に管理していくべきか。経営課題として捉えていらっしゃる企業が多くあります。Web上でコーポレートコミュニケーションのあり方をどう見直して、どのように効率化を果たし、価値創造に繋げていくべきか。こうした視点でのご相談をよくお受けしています。

運用効率化をもたらす国産クラウドCMS

──そういった課題に対して、コネクティのCMSプラットフォーム「Connecty CMS on Demand」はどのような価値を提供できるのでしょうか?

大手企業は何千・何万ページ分という情報量をお持ちですが、そういった大規模なサイトを扱える「大手企業向けCMS」であることが特長の一つです。また、「Connecty CMS on Demand」は複数の組織・複数のユーザーでWebサイト群を管理することを前提に設計されています。よって複数の部署で利用が可能である事はもちろん、グループ企業や海外子会社のサイト等も共通に管理可能です。また、記事コンテンツのバージョン管理が非常に厳密で、最古の世代まで戻ることもできたり、誰がどのページを修正しどういったプロセスにあるかをモニタリングしたりすることも可能です。このように組織全体で利用する事を想定されたCMSであるため、企業全体のWebガバナンスの向上、最大活用に貢献する事ができます。こういった大手企業向けCMSは海外製が多く、それもオンプレミス製品がほとんどでした。

しかし、「Connecty CMS on Demand」は国産で唯一大規模サイトを管理する事が可能なCMSであり、かつ、SaaS・クラウド型CMSとして提供しています。もちろん日本でしか使えないわけではありません。多言語対応やタイムゾーン対応など海外拠点で使えるようにサービス提供されています。

今の時代、いろいろな企業向けクラウドサービスが隆盛していますが、ビジネスCMSは多くありません。なぜかというと取り扱うコンテンツやデータ量が膨大だからです。大企業のWebサイトとなるとコンテンツ転送量がとてつもない規模になります。それらを効率的に、そしてセキュアに扱うには、ノウハウが必要でした。現在は、セキュリティの強固さを認めていただき、基幹システムとも連携する機能なども多くのお客様にご利用いただいています。

  • 株式会社コネクティ 代表取締役社長 服部 恭之氏

Connecty CMS on DemandはITRの調査で製造業向けCMS市場におけるシェアNo.1※1を獲得していますが、海外に多くの製造拠点を持ち、グローバルに事業を展開する製造業では、膨大なコンテンツを管理・運用しなければならない課題があります。調査結果からもConnecty CMS on Demandが、大手企業向けのCMSとしてその役割をきちんと発揮できている証拠が見て取れます。また、この課題は、製造業のみならず、ビジネスを拡大させていくうえで、多くの企業がぶつかる課題です。そういった観点からも、自社のコンテンツをもれなく管理し、デジタルコミュニケーションの質を上げていくためにConnecty CMS on Demandは重要な役割を果たすと考えています。

また、国産であることのわかりやすいメリットはコストです。海外製品はどうしてもローカライズ費や間接費がかさんでしまいますが、「Connecty CMS on Demand」は長年の効率化でコストバリューにも抜きん出ています。

コーポレートコミュニケーションからさらなる価値創造を

──CMSのクラウドシフトはかなり進んでいるのでしょうか?

まだまだこれからだと思いますが、インフラ環境を海外拠点含めて統一して、セキュリティパッチを当て続ける、といったオンプレミスやプライベートクラウドでの運用はもう限界にきていると思います。

──既存環境から「Connecty CMS on Demand」へ移行されたお客様からは、どのような反応がありますか?

「おかげでプラットフォームの保守運用を手放すことができた」と、ほっとされたコメントをよく頂きます。オンプレミスのシステムを世界規模で面倒見続ける、という業務負荷の重さがこの感慨にあらわれていると感じます。

──とはいえ、CMSのリプレース作業自体は負担にもなると思います。その点に対し、コネクティに依頼するメリットはどこにあるのでしょうか?

多くの企業が今、コーポレートコミュニケーションを重要な経営課題と捉え、均一化・効率化そして価値創造に向けて取り組んでいます。我々は単なるツール提供者ではなく、経営課題からWeb戦略へとどう落とし込むべきか、グローバルでのCMS展開はどうすべきか、既存のアクセスデータをどのように分析すべきか、といった視点で戦略策定からサイトリニューアル、CMS導入までワンストップでお手伝いすることが可能です。

いわゆるコンサルと違う点は、資料だけでなく、実際に必要な機能・チームを提供していることです。また「Connecty CMS on Demand」はクラウド型CMSという特長を活かし、時代の要請に応じた無償アップデートもし続けています。オンプレミスのCMSがバージョンアップ費用に多大な費用が掛かると言われている点とは大きな競争優位性が存在します。その他、最近多いニーズは「多言語運用」ですね。自動翻訳との連携も含めて企業のグローバル情報発信を更に支援して参ります。

──その時々のニーズに合わせて、進化したCMSを活用できる点はとても魅力的ですね。最後に、今後の展望をお聞かせください。

ITRの調査で、私たちのソリューションが「製造業向けCMS市場 シェアNo.1」「SaaS型CMS市場 シェアNo.2」の位置にあると確認できました。※1・2今回の結果に基づき、大企業向けSaaS型CMSとしてはシェアNo.1だと自負しています。このポジションで在り続けていくために、今後も時代に合わせた機能を提供していきます。

新たに提供を始めたソリューションの一つは、顧客データのプラットフォームであるCDP(Customer Data Platoform)ソリューションとして、Connecty CDPをリリースしました。このサービスにより、顧客属性や営業履歴、アンケートなどのビッグデータを統合・管理・分析することができます。コンテンツとデータは連係しうる存在であり、「Connecty CMS on Demand」と「Connecty CDP」はサービス連携をしていますので、シームレスなデジタルプラットフォームとして利用が可能で、企業の統合的な情報発信・運用基盤として利用いただいております。

  • Connecty CDP イメージ

    Connecty CDP イメージ

Webサイトは企業コミュニケーションにおける大事な媒体であり、今後もその重要性は増していきます。私たちはデジタルコミュニケーションに貢献していく企業であり続けます。

──ありがとうございました。

コネクティHP

株式会社コネクティ

コネクティはデジタルコミュニケーションパートナーとしてCMS・CDPの提供、サイトリニューアル、運用、デジタルマーケティング支援までワンストップで行います。

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