──20年を振り返ってみてどんな印象をお持ちですか?
福田氏:よく知られていないSIerやISPなど、小さな案件でもかなり誠実に対応した記憶があります。直接行ってつないで。そういうのを大事にして広がっていきました。体制的にもトップの理解のもとで先行投資ができ、しっかり在庫をもって、宣伝広告費を使って露出を行い、リソースも早めに手当ができました。
こまかな戦略を立てるというよりは、流れを見て、きっちりその流れに乗って行く。そこに、応援なり、サポートなりを組み合わせながらやれてきたなあ、という印象です。
福井氏:お客様に教えてもらうことが多かったですね。それまでネットワークを専門にやってきたわけではなく、特に営業メンバーはある意味、素人でした。チームではみんなよく勉強しましたが、それでも聞かれるとわからないことばかり。ですから「その場でわからないことははっきりわからないと言おうね」をチームのモットーにしていました。知ったかぶりせず、嘘をつかない。ただし、持ち帰って、2回目に訪問したときは、前回とはまったく違うレベルの営業になっている。そのことをアピールしようと。
──ヤマハに対して何かいいたいことはありますか?
福田氏:いまはビジネスとしてもしっかりとした基盤を築いていると思います。正直、20周年と聞いて、ここまでこられたんだなあ、という思いです。10周年のときに新聞に出た広告をみたときに、涙が出そうになりました。これまでの経験、信頼を生かして、良い製品を長く作り続けてほしいと思います。
福井氏:立ち上げて数年後にはチームから離れてしまったのですが、今もネットワークの仕事は続けています。最近は、携帯電話もスマホになって社内ITにどう取り込むかというお話しが多いのですが、ヤマハのルータとかかわる仕事が増えてきました。先日も、IP-PBXとスマホの商談でお客様のネットワークの打ち合わせをしに行ったら、そこにはヤマハルータが既に、全国の拠点に配置されていました。これからも、ヤマハには、お客様の声を反映した良いルータを作り続けてほしいと思っているところです。
──ありがとうございました。
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