いよいよ、「LINE」上で取引ができるスマートフォン向け投資サービスLINE証券が始まりますよね。今まで、株は100株単位で買わなければいけなかったので、高額な取引が中心でした。そのため、一般市民にはハードルが高く、リスクもある投資でした。
しかし、、LINE証券では1株から購入することができるので、株式投資のハードルがグッと下がるというわけです。さらに、平日21時まで即時注文・即時約定が可能であり、取引手数料が無料です。本当に株式投資を手軽にできるようになるのです。素晴らしいことだと思います。
一方で、LINEは2017年にこんな調査結果も出しています。
- SNSユーザーの7%がアカウント乗っ取りを経験したことがある。
これは、LINEが実施した「セキュリティリテラシー実態把握調査」の結果です。LINEによると、乗っ取られたアカウントのサービスは全体で「LINE」が多く、これに「Twitter」「Facebook/メッセンジャー」が続いています。10-20代男女では「Twitter」、50代以上の男性では「Facebook/メッセンジャー」の割合が高かったそうです。
アカウントが乗っ取られた場合、状況にもよりますが、金銭的な被害を受ける可能性が高いです。筆者はLINEはもちろん、Facebook、Twitter、インスタグラムを使っており、フォロワーの合計は1万人を超えます。こういう状態だと、毎週のようにフォロワーの誰かが乗っ取られ、サングラスなどの宣伝を筆者に送ってくるような状況です。
LINEの場合、複数のスマートデバイスおよびPCから1つのアカウントにアクセスができます。これはこれで便利なのですが、それゆえに乗っ取られやすいと考えられます。LINEのIDとパスワードが漏洩したら、他のデバイスからログインされてしまうこともあるのです。LINEでは2段階認証などでセキュリティを強化できるため、ぜひ利用していただきたいと思います。
さて、LINE証券が今後普及するかという話ですが、よほどスキャンダルな話がない限り、普及していくと思います。LINEが組んだ証券会社は野村証券です。そして、アクティブユーザーが8千万人を超えたLINEユーザーが1株から購入でき、平日21時まで簡単に即日約定ができる便利さと手軽さがあり、爆発的に普及していくような予感もします。
しかしながら、このような大きなユーザー規模があるところには必ず、ウイルスや乗っ取りの魔の手が迫っていきます。LINEをターゲットにしたウイルスや、LINEをターゲットにした乗っ取りの手口がかなり増えるとにらんでいます。
皆さんのLINEは本当に安全でしょうか? 心配な方はスマートフォン用のアンチウイルスも使ってみてください。できれば検知がシビアで検知率が高いものがよいでしょう。
最後に、LINEが乗っ取られてしまった場合の対処法を紹介します。
- まず、ログインできるかどうかを確認してください。
- ログインできる場合は、すぐにパスワードを変更して乗っ取り犯がログインできないようにしてしまいましょう。
- ログインできない場合は、LINE相談窓口のお問い合わせフォームから申告し、対応を依頼しましょう。
インターネットで金銭的に被害に遭った場合、多くが自己責任になります。例えば、クレジットカードであれば、実店舗での決済はクレジットカード会社が作ったシステムなので、保証するところが多いです。しかし、インターネットでの決済の多くは保証をしていません。ましてや、SNS上での課金は補償をしてくれるでしょうか。
SNS上で証券取引をするのは自然の流れであり、いつか必ず普及します。リスクが残ることを懸念するより、セキュリティを強化して、新しいことに積極的に取り組んだほうが成功しやすいように個人的に思います。LINE証券は素晴らしいですが、利用される方はセキュリティの強化もお忘れなく。