アルファベットの「a」には、下のようにシングルストーリー(1階建て)とダブルストーリー(2階建て)があり、見た目がかなり違います。「テックトピア:米国のテクノロジー業界の舞台裏」の過去回はこちらを参照。

  • テックトピア:米国のテクノロジー業界の舞台裏 第30回

    1階建て「a」(左)と2階建て「a」(右)

さて、Appleの開発者カンファレンス「WWDC」まで、いよいよ1カ月を切りました。今年は、iOSやmacOSにおける大規模なデザイン変更が予想されています。そんな中、米Engadgetのネイサン・イングラハム記者が「Appleの大規模な2025年のリデザインで望む唯一のものは……」という記事を公開し、多くの読者から共感の声が寄せられました。

彼が変更を望むものは「メモ」アプリにおける「a」の表示です。

メモアプリでaを入力すると、1階建ての「a」が表示されます。これは主要なアプリ、特にメモのように、文字の読みやすさが重視されるアプリにおいては、異例とも言えます。メモではフォントを変更できないため、ユーザーはこの1階建ての「a」を使うしかありません。Apple純正アプリの中でも、こうした表示をしているのはメモだけです。

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