日立ソリューションズは9月7日、住宅設備機器の専門商社である小泉が日立ソリューションズの支援の下、「Microsoft Dynamics 365」を導入したと発表した。

Microsoft Dynamics 365はクラウド上で顧客情報などを可視化できる顧客管理システム。小泉ではこれまで、顧客や売り上げデータを管理する「販売管理システム」、営業日報を記録する「業務ポータル」、新規顧客開拓を支援する「営業支援地図情報システム」の3つの業務支援システムを運用していたが、システム間での連携がなく、営業活動の履歴やノウハウの社内共有が十分でない点が課題となっていた。

そこで、既存システム内のデータを統合し、営業活動の可視化と迅速な意思決定が可能な新たなシステムの構築を検討。日立ソリューションズが提供する「Microsoft Dynamics 365 CRMシステム構築サービス」の採用に至った。

構築プロジェクトは2019年10月にスタート。要件定義に基づくCRMシステムの基本設計を日立ソリューションズが担当し、2020年5月に稼働を開始している。

導入後は、営業活動における顧客とのコミュニケーション履歴の可視化ができるようになり、進捗管理に加え、データに基づいた営業戦略の立案/実行が可能になったという。また、従来、同社の営業日報は営業所内PC、もしくは手書きで作成/提出しなければならなかったため、営業担当者が営業所に戻る必要があったが、今回のシステム導入に伴い、営業日報をデジタル化。モバイル対応になり、営業担当者が外出先からPCやスマホで日報を提出できるようになったことで、作業効率が向上し、働き方改革にもつながったとしている。