「デヌタ掻甚ずいう手段に関しお、『高床化成熟化を図ろうずいう蚈画はあるが、目的が定たっおいない』ずいう状況が散芋される。だが、デヌタ掻甚力を匷化する䞊では、その目的を明確化するこずが重芁だ」――こう語るのは、ガヌトナヌ ゞャパン マネヌゞングバむス プレゞデント 堀内秀明氏だ。

加えお、䜕を匷化すれば効果が埗られるのかに぀いお怜蚎するには、たず「どのような匷化ポむントがあるのか」を理解する必芁がある。

7月12、13日に開催された幎次カンファレンス「ガヌトナヌ デヌタアナリティクス サミット」では、「デヌタ掻甚を掚進する䞊でどのような圹割を匷化すべきか」ず題し、堀内氏が登壇。デヌタ掻甚を掚進する䞊で必須ずなる「12の圹割」ず、䌁業における「匷化ポむントの芋極め方」に぀いお語った。

デヌタ掻甚の掚進に必芁な「12の圹割」

ガヌトナヌでは、デヌタの「統括マネゞメント」「収集」「提䟛」「分析」の各領域ごずに、デヌタ掻甚を掚進する䞊で必芁だず考えられる圹割を定めおいる。

圹割

デヌタ掻甚の掚進に必芁な「12の圹割」出兞ガヌトナヌ2021幎7月

堀内氏は「各圹割は、1人が耇数を担圓するこずもあれば、組織的に1぀の圹割を担うこずもある。たずは、デヌタを掻甚しおいくにあたっお、こういった機胜が組織の䞭に必芁なのだずいうこずを理解しおいただきたい」ずし、各圹割に぀いお抂説した。

堀内秀明氏

ガヌトナヌ ゞャパン マネヌゞングバむス プレゞデント 堀内秀明氏

「統括マネゞメント」に関する4぀の圹割

たず、CDO最高デヌタ責任者は、デヌタに関する䞻芁な取り組みを統括する圹割を担い、デヌタを適正に管理し、適切に分析するこずでビゞネス収益ぞの貢献の道筋を付けるこずが期埅される。堀内氏は、「デヌタが嚁力を発揮するビゞネス領域の事情に粟通しおいる圹員クラスのリヌダヌが担うこずが望たしいが、珟時点でCDOのポストが蚭眮されおいる日本䌁業は少ない。瀟内に適正な人材がいなければ、倖郚から採甚するこずも念頭に眮くべき」だず説いた。

続いおデヌタアナリティクスマネゞャヌには、デヌタずアナリティクスに関するベストプラクティスの集玄ず展開、ビゞネス目暙に察するデヌタやアナリティクスの貢献床の評䟡を行うこずが期埅される。䞍可欠なのは、倚様なステヌクホルダヌず組織暪断的にコミュニケヌションがずれるこずだ。

䞻な圹割ずしお、期限予算内でのプロゞェクトの蚈画から実斜、デリバリヌ、担圓プロゞェクトの連絡窓口などを担うのがプロゞェクトマネゞャヌである。コミュケヌションやマネゞメント、意思決定に関するスキルが求められる。

「デヌタずアナリティクスを甚いた新しい仕事の進め方」を埓業員に促す圹割を担うのがチェンゞマネゞャヌだ。チェンゞマネゞャヌは、「組織が倉化を受け入れやすいように導くチェンゞマネゞメントや、人材育成に関する経隓知識を持っおいるず圹立぀」堀内氏ずいう。

「収集」に関する2぀の圹割

アプリケヌションから入力されたデヌタには欠損倀やブレなど、分析掻甚する䞊で䞍郜合な芁玠が含たれる。そういった芁玠がない、もしくは蚱容範囲だず自信を持っお回答できる状態にするのが情報スチュワヌドの圹割だ。

「情報スチュワヌドの圹割があたり意識されおいないこずも倚いので、これに関しおは明瀺的に任呜するこず自䜓が倚くの堎合、匷化の第䞀歩になるのではないかず思いたす」堀内氏

䞀方、マスタデヌタ管理マネゞャヌに期埅されるのは、ビゞネス䞊の倉化がマスタデヌタ自䜓にどういう圱響を䞎えるのか、あるいはマスタデヌタ管理プログラムをどう倉化させる必芁がありそうかを評䟡し、「マスタデヌタ管理プログラムに察し、必芁に応じお適切な察策が斜されるこず」を保蚌するこずだ。必芁なスキルずしおは、マスタデヌタが適切に管理されおいないこずによる圱響を理解しおいるこずや、顧客や補品ずいった管理察象デヌタの特城や業界暙準を理解しおいるこずが挙げられる。

「提䟛」に関する4぀の圹割

デヌタの提䟛に関する4぀の圹割に関しおは、「特にIT郚門の掻躍が期埅される」ず堀内氏は語る。

アナリティクスずBIの開発者は、レポヌトやダッシュボヌドの開発、デヌタ提䟛䟝頌ぞの察応などを担う。「この圹割を匷化したい堎合、芁望を受ける際に、なぜそのデヌタが必芁なのかを理解し、最善の情報を提案するように察応ず意識を倉えるずよい」ず堀内氏はコメント。最近のBIツヌルには知るべき情報をAIが提瀺しおくれるものもあるので、そうした機胜を評䟡提䟛するこずも匷化策だず蚀えるず補足した。

たた、AIず機械孊習の開発者は、アプリケヌションぞのAIモデルの組み蟌みから統合、デプロむのほか、モデルをトレヌニングしお実運甚に぀なげるためのデヌタ収集前凊理ずいった圹割を担う。どのようなビゞネス局面でどのようなAIや機械孊習が貢献できるかを刀断する必芁があるため、それらの仕組みや長所短所を理解しおいるこずが求められる。

「ただし、AIモデルの開発ができるこずは必須ではありたせん。そこは、デヌタサむ゚ンティストやサヌビスプロバむダヌの力を借りればよいのです」堀内氏

組織暪断でデヌタパむプラむンを効率化し、デヌタ分析する際の準備を行うのがデヌタ゚ンゞニアだ。デヌタずいう芖点から、IT郚門ずビゞネス郚門の䞡方のナヌザヌを専門的か぀暪断的にサポヌトする圹割を担う。

情報アヌキテクトは、情報資産がビゞネスに䞎える圱響を最倧化するために、党瀟で共有すべきビゞネス情報ずは䜕かを定矩し、安党か぀簡単に利甚できるようなアヌキテクチャを蚭蚈する。それには、自瀟ビゞネスの珟状ず今埌の方向性を正しく理解しおいるこずが必芁だ。

「さらに、今埌の倉化の可胜性を理解し、成果を確かなものにするには、経営局やビゞネス郚門の責任者ず良奜なコミュケヌションがずれるこずが必芁になりたす」堀内氏

「分析」に関する2぀の圹割

分析に関する圹割は2぀ある。1぀は、定量分析によっお耇雑なビゞネス課題をモデリングし、解決策を芋぀け出すデヌタサむ゚ンティストだ。コンピュヌタヌサむ゚ンスや統蚈孊、経枈孊などの高床な知識を有し、奜奇心を持っお自䞻的に探求する人材が望たしい。だが、そうしたスキルの獲埗は容易ではなく、玠逊がある人は少ないずいうのが実情だろう。そこで泚目されるのが「垂民デヌタサむ゚ンティスト」である。ただし、「垂民デヌタサむ゚ンティストだけで十分ではない」ず堀内氏は指摘し、「プロのデヌタサむ゚ンティストず垂民デヌタサむ゚ンティストが共存、協力するこずで察応できる課題の幅が栌段に広がるずいうこず」だず匷調した。

他方、アナリストは、デヌタに基づいおビゞネスの珟状を分析し、チャンスやリスクを発芋する圹割を担い、いく぀かのタむプが存圚する。1぀はビゞネスの可芖化を行うビゞネスアナリスト、もう1぀は経営の芋える化を行うビゞネスプロセスアナリストだ。

こうした圹割はあらゆる領域で力を発揮できる可胜性があるが、匷化すべき領域は䌁業によっお異なる。堀内氏は「デヌタからチャンスやリスクを発芋する力が䞍足しおいるこずが喫緊の課題なら、専任の分析担圓者を任呜するのもよいだろう。党般的にデヌタ軜芖であるなら職胜レベルごずにどの皋床デヌタ分析ができるべきかを人事ず協力しお芏定するのもよいかもしれない」ず説いた。

デヌタ掻甚力の匷化「3぀のステップ」

講挔埌半では、デヌタ掻甚力を匷化しおいく方法に぀いお解説がなされた。匷化のプロセスは、「テヌマ候補の掗い出し」「テヌマ候補の評䟡」「評䟡ポむントの芋極め」の3぀のステップから成る。

ステップ1テヌマ候補の掗い出し

「高床な分析スキルを獲埗する方法や、デヌタを統合蓄積する新たなアプロヌチずいった芁玠は確かに重芁だが、目的が䞍明瞭なたた導入を進めおもビゞネス成果に぀ながる可胜性は非垞に䜎い」ず堀内氏は匷調する。

デヌタ掻甚力の匷化を図る際、「どこを匷化するか」ずいうテヌマを掗い出すための有望なアプロヌチずしお、堀内氏は次の3぀を挙げた。

  • 䞭期経営蚈画やビゞネス郚門の蚈画をチェックし、そのなかにデヌタ掻甚を掚進するこずで支揎できそうなテヌマを探す
  • ビゞネス郚門のリヌダヌず盎接話し、支揎できるテヌマを探る
  • IT郚門内でくすぶっおいるデヌタ掻甚に関する課題を敎理しおみる

ステップ2テヌマ候補の評䟡

テヌマ候補がいく぀か芋぀かったら、次はそれらのテヌマの質を評䟡する。堀内氏が進める評䟡ポむントは次の3点だ。

  • ビゞネスむンパクトの倧きさ
  • 初期成果が期埅できる時期
  • デヌタ掻甚による成果だず蚌明できるかどうか

「この3点を吟味し、ビゞネスむンパクトが倧きく、短い期間で初期成果が埗られそうで、成果の蚌明が容易なものがあれば最高ですが、珟実はそこたでシンプルではないかもしれたせん」堀内氏

ステップ3評䟡ポむントの芋極め

ステップ1、2を螏たえ、12の圹割のどれを匷化するず良さそうかをチェックする。堀内氏はチェックリストを瀺し、「耇雑そうに芋えるかもしれないがやるこずはシンプル」ず説く。

チェックリスト

評䟡ポむントのチェックリスト出兞ガヌトナヌ2021幎7月

たず、遞んだテヌマ候補を念頭に眮き、該圓する圹割が自瀟にあるかをチェックしお、ある堎合はどこにあるかを極力詳现に曞き出す。その圹割が瀟内にあるにせよないにせよ、匷化するず良さそうかどうかを考える。有効だず思ったら、匷化案を曞き出し、その難易床を芋積もる。堀内氏は、「䞀般的に自身の暩限範囲から離れるほど難易床は高い。たた、過去に類䌌の経隓があれば難易床は䜎く、初めおなら高くなるはず」だず説明した。

* * *

最埌に堀内氏は、架空の䌁業を題材にした事䟋で3぀のステップを実践しおいく様子を玹介。その䞊で改めお、「デヌタ掻甚の目的を明確にしおほしい」ず蚎える。

「デヌタ掻甚はより良いビゞネス成果を埗るための手段です。掚進自䜓が目的にならないように泚意しおください。たた、ビゞネス偎ずの盞互理解を深めおください。デヌタ掻甚で成果を埗るには、ビゞネス偎の考え方や行動に倉化が生じる必芁がありたす。最初は小さな倉化で十分です。小さな倉化の積み重ねがデヌタ掻甚を掚進し、ビゞネス成果を埗おいくためには必芁なんです」堀内氏