日本オラクルは7月18日、ジーテクトが、人材管理クラウド「Oracle HCM Cloud」の「タレントマネジメント」を導入したと発表した。

自動車部品の製造や金型・溶接設備の販売などを手掛けるジーテクトは、2020年までの中長期ビジョンとして売上3,000億円・営業利益200億円の達成を目標に掲げる。その達成に向けた戦略の1つとして「人事イノベーション」に着目し、次世代のマネジメント層や技術者の育成、若手の発掘・育成に注力している。

同社のイメージする人事イノベーションを実現するには、約8,000名の社員の人材情報をデータとして蓄積・可視化して分析し、その分析結果を基にしたパフォーマンスや評価の管理、人材育成・配置など、迅速かつ適切な人事施策や意志決定ができる仕組みが必要だった。

そこで、同社はOracle HCM Cloudのタレントマネジメントを2016年11月に採用。日本国内の社員1,200名を対象に、2017年4月より活用を開始した。選定にあたっては、タレントマネジメント領域の機能が充実していることやグローバル対応、レポーティングなどにおける柔軟性・拡張性の高さなどが評価されたとしている。

今回、Oracle HCM Cloudはジーテクトがもともと利用していた人事給与管理システムと連携するかたちで導入された。従来は紙ベースの資料や表計算ソフトによって管理していた人材情報・評価などのデータをOracle HCM Cloudのデータとして管理し、加えて新たに経験やスキル・キャリア志向などのデータを追加することで、総合的な人材管理・戦略システムとして活用する。

導入により、ジーテクトは組織全体の意識改革、革新的な人材の育成と創出、次代を支える経営幹部候補の育成に役立てていくとしている。