SAPジャパンは5月18日、トゥモロー・ネットがSAPの中堅中小企業(SME)向けクラウド型ERPパッケージ「SAP Business ByDesign(エスエーピー・ビジネス・バイデザイン)」の採用を決定し、導入プロジェクトを4月より開始したと発表した。

SAP Business ByDesignは、SaaSで提供されることに加え、ビジネスシナリオがプリセットされていることから、短期間で業務プロセスの設計を行える点を特徴とする。

トゥモロー・ネットでは、従来、国産の会計パッケージソフトや複数のシステム、Excelなどの表計算ソフトによって業務を管理していた。だが、成長戦略の一環として、業務の標準化や効率化を支えるIT基盤の見直しが必要だと判断。4月から本格的に基幹システムの導入検討を開始し、複数のERPパッケージを比較した結果、SAP Business ByDesignの採用に至った。

選定にあたっては、会計モジュールだけではなく、販売や生産管理の効率化、在庫の適正化や海外対応を統合的に実現し、経営情報を可視化できること、ビジネスシナリオがあらかじめセットされていてすぐ利用できることなどが決め手になった。また、導入費用も含めた年間利用料型で提供されるため、コスト的なメリットが得られる点も採用決定の一因になったとしている。

新システムの本格稼働は、2017年8月中の予定。