ScanTo3Dは計測データを読み込む事で、半自動で素早くソリッドやサーフェスを短時間で作成することが可能な機能です。ScanTo3Dで作成した3DCADモデルを有効活用してコスト削減や納期の短縮を実現する方法を紹介いたします。
ScanTo3D機能による効率的な3Dモデル作成手法
3次元設計の課題
製品開発における3次元設計の導入は、3DCADにより作成されたCADモデルの有効活用により、コスト削減や納期の短縮を実現することができますが、そのためには3DCADモデルをいかに効率よく作成するかが重要なカギとなってきます。
3DCADモデル作成の問題点
- 3DCADモデルの作成に工数がかかる。
- デザインを忠実に3Dモデル化できない。
- 図面やCADデータがない以前の製品の復刻や変更がしたい。
- 3DCADモデルがなく、技術の伝承が困難。
3DCADモデル作成における問題の解決策
3DCADであるSOLIDWORKSのScanTo3D機能を使用すると、クレイモデルや既存の製品を3次元測定機や3Dスキャナを使い取得した計測データを直接読み込み、ソリッドやサーフェスなどの3DCADモデルを半自動で素早く作成することができますので、効率的な3DCADモデル作成を実現できます。
ScanTo3D機能
ScanTo3Dの3DCADモデル作成フロー
メッシュウィザードを使用して、点群データからソリッドやサーフェスなどの3DCADモデル作成に必要なメッシュフィーチャを短時間で作成および修正をすることが可能!
サーフェスウィザードにより、メッシュからソリッドやサーフェスなどの3DCADモデル作成が可能!
カーブウィザードによるカーブ作成が可能!
偏差分析
各偏差をメッシュ上の色やスパインで識別表示することが可能!
ScanTo3D使用例
ScanTo3Dを使用して3DCADモデルを作成することで、以下のような複雑な形状でも作業効率向上を実現することができます。
デザイン性のあるもの
自動車、航空機、家電品、美術品等
自然物(寸法であらわせずらいもの)
化石、動物等
医療
義手や人工関節等の人体補助具
精密機器
蓄音機のラッパ部品、スクリュー等の特殊部品
古い物の再現
機関車、骨董品等
ScanTo3D利用効果
- 半自動化により作業効率が向上!
- 偏差分析で、より詳細がわかりレポートの出力も可能!
- 日本が誇る匠の技を、データベースとして後継者に伝承することが可能!
- 3Dプリンターと3Dスキャナーの併用で、デザイナーがデザインした計測ができない複雑な形状を、デジタルデータにし有効活用することが可能!
(本稿はCAD Japan.comより提供を受けた記事を編集したものです。)