今夏にMGM Resortsがランサムウェアによって数日にわたってシステムを停止する事件が起こったが、Caesarsは身代金を払って事業への影響を回避していたことが明らかになった。増加する犯罪集団によるランサムウェア攻撃。12月には上場企業に情報開示を求める新規則が始まる。→過去の「シリコンバレー101」の回はこちらを参照。

米企業を襲う不正アクセスとランサムウェア被害

米セキュリティ企業のOktaが10月20日にサポートシステムへの不正アクセスを公表し、同社の株価が急落した。

一方、1カ月ほど前にカジノ運営のCaesars Entertainmentがランサムウェア(身代金要求型ウイルス)グループに侵入されて脅迫を受けていたことを8-K報告書で公表した。しかし、Caesarsの株価はその事件による影響をほとんど受けなかった。このような対照的な株主の反応が今、米市場に上場する企業の頭痛の種となっている

Oktaのサポートシステムの不正アクセスでは、特定のOkta顧客がアップロードしたファイルの一部が閲覧可能となったが、影響を受ける可能性がある顧客は一部であり、ユーザーデータやその他の機密システムは侵害されていない。

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