OneNoteを構成する3つの要素
前回の記事で、OneNoteの文書ファイルを「ノートブック」と呼ぶことを紹介しました。
OneNoteは紙のノートの使用感をイメージして作られた情報管理ツールとなり、ノートブックに加えて、「ページ」と「セクション」で構成されています。
メモを書く部分が「ページ」です。そして、ページをまとめたものが「セクション」となります。もっとも簡単な使い方としては、ページに情報を書き込んでいくことです。情報が増えてくればページ数も増えていくことになるので、複数のページをセクションとしてまとめます。
Wikiでもページを追加することができましたが、OneNoteではさらに多くの情報を効率的に管理できます。
今回はOneNoteへの入力の基本であるページの扱いを紹介します。
(1)ノートブック
(2)ページ
(3)セクション
ページのタイトルとコンテンツ
新しいページを作成したら、ページの左上にタイトル欄が表示されるので、まずはページのタイトルを入力してください(OneNoteのタブの作り方については連載第140回を参照)。
(1)OneNoteのタブをクリックしてOneNoteを開く
(2)新しく作成した白紙のページ
(3)左上のタイトル欄にページタイトルを入力
ページ内の好きな位置をクリックして、メモを記入できます。
(4)入力したページタイトル
(5)ページ内をクリックして入力したコンテンツ
(6)入力・編集中のコンテンツ。枠が表示されている
(7)OneNoteの「ホーム」タブをクリックして編集リボンを表示する
(8)編集リボンで書体の変更や色づけ、箇条書きなど編集が可能
OneNoteでは、好きな位置をクリックするとその位置にカーソルが表示され、文字入力を始めると付箋紙のようなカード型の枠が表示されます。この枠が入力するコンテンツ(情報)の単位となります。
文字を入力していくと枠も自動的に拡がります。ドラッグして枠の幅を変更することはできますが、高さは指定できません。たとえば、枠の幅を小さくすると、その分行数が増えるので枠の高さが大きくなります。
コンテンツを移動したいときは、コンテンツにマウスを合わせて下さい。枠が表示されるので、枠をドラッグします。
基本的に備忘録やアイディアノートのような使い方をするので、思いつくまま、好きな場所に好きなように気軽に入力するのがOneNoteの使い方です。
レポートや報告書などはOneNoteに入力した内容を元ネタとして、後日、改めてWordやPowerPoint、Publisherなどで制作するといいでしょう。
なお、OneNoteのページに貼り付けるコンテンツは、文章だけでなく、図形、リンク、音声、動画など、さまざまな種類の情報を扱うことができます。コンテンツの種類、編集方法などについては、また別の機会に紹介します。
ナビゲーションの表示とページの追加
ページやセクションの追加は「ナビゲーション」から行えます。ナビゲーションは目次のようなもので、ページやセクションの追加だけでなく、削除や移動も可能です。
(1)「ナビゲーション」ボタンをクリック
(2)ノートブック名が表示される
(3)セクションタイトル一覧
(4)現在開いているセクションのページタイトル一覧
(5)ノートブック内から検索も可能
新規にノートブックを作成したときは、デフォルトで「無題のセクション」が1つだけ作成されます。
(6)「ページの追加」をクリックすると新しいページが作成される
(7)新しいページにタイトルを入力
(8)ページ一覧にタイトルが反映される
なお、ページの編集を開始すると、ナビゲーションは自動的に閉じられます。ナビゲーションを使用するには再びナビゲーションボタンをクリックしてください。
セクション名の変更
複数のページをまとめたセクションの名称は、途中で変更することもできます。
(1)セクション名を右クリック
(2)「セクション名の変更」をクリック
(3)新しいセクション名を入力
(4)「OK」をクリック
ページ名を修正するときは、ページ上部のページタイトルをクリックして修正してください。
OneNoteのノートブック全体
以上のようにして、必要に応じてノートブックにページやセクションを追加してください。次の画面は、複数のセクション、ページを作成したノートブックの例です。 複数のページの前後関係を移動したり、あるセクションのページを他のセクションに移動したりできます。
(1)「セクションの追加」をクリックして新規セクションを作成
(2)ページタイトルをドラッグしてページの前後関係を調整可能
(3)ページタイトルを他のセクションにドラッグして、セクション間でページを移動させることもできる
なお、ページやセクションを削除するときは、ページタイトルやセクションタイトルを右クリックして削除メニューで削除してください。
次回は、作成したノートブックの保存場所について紹介します。