前回はMicrosoft Edgeの新しいタブに表示される「クイックリンク」について取り上げた。よく使うサイトを開くためのブックマークのような機能で、ちゃんと設定すればかなりの効果を得られるものだ。今回は、このクイックリンクをうまく活用するための設定方法を取り上げる。
→連載「意外と知らないMicrosoft Edgeの便利な使い方」の過去回はこちらを参照。
事前準備
次のスクリーンショットは、Microsoft Edgeのデフォルト状態の新しいタブを開いたところだ。検索フィールド、クイックリンク、ニュース、お気に入りバー、サイドバーが表示されている。
これまで本連載で説明してきた要領で、新しいタブのUIをカスタマイズで変更し、クイックリンク以外の表示を非表示に変更する。お気に入りバーとサイドバーも非表示にする。これで、次のような感じになるはずだ。
この状態でさらに右上の⚙アイコンからメニューを表示してクイックリンクの「昇格したリンクを表示する」をオフに変更する。
これで新しいタブの表示は次のような状態になる(Microsoft Edgeを使い込んだ後だと、多少違うUIになっていることもある)。
これで準備完了だ。
Microsoft Edgeのウインドウを2つ開いておく
以降の作業を始める前に、Microsoft Edgeのウインドウを2つ開いておく。タスクバーのMicrosoft Edgeアイコンの上で右クリックして表示されるメニューから「新しいウインドウ」を選択するか、Microsoft Edgeにフォーカスがある状態で「Ctrl」+「N」を押す。これでMicrosoft Edgeのウインドウがもう1つ起動する。
最初から登録されているサイトを全部削除
まず、クイックリンクに最初から登録されているサイトを削除する。クイックリンクのアイコンの上で右クリックすると次のようにメニューが表示されるので、ここから「削除」を選択すればよい。
複数のアイコンが存在している場合、一つ一つ削除を行っていく。最終的に全てのアイコンが削除され、「+」の表示だけが残る。
次に、クイックリンクに自分がよく使うWebサイトを登録していく。
よく使うサイトをクイックリンクに追加する
クイックリンクの「+」をクリックする。「名前」と「URL」を入力するダイアログが起動する。
ここで、追加したいWebサイトをもう一つのMicrosoft Edgeウインドウで閲覧する。登録したいWebサイトを表示したら、アドレスバーに表示されているURLをコピーする。
クイックリンクを登録しようとしているウインドウの方に、次のようにサイトの名前とURLを入力して「追加」をクリックする。
これで次のようにクイックリンクにWebサイトが登録される。
この作業を登録したいWebサイトの分だけ繰り返していく。
クイックリンクをさらに細かく調整
次のスクリーンショットは、筆者がよく使うWebサイトをクイックリンクに登録したものだ。新しいタブや新しいウインドウを開くとこのUIが表示されるので、使いたいWebサイトのアイコンをクリックすればそのサイトが表示される。
クイックリンクに登録されているWebサイトをどのように認識しているかは人によって異なると思うが、慣れてくるとアイコンの「見た目」か、配置されている「場所」で覚えていてクリックするようになる。
クイックリンクに表示されているアイコンは、ドラッグで移動させることができる。クイックリンクを選択しづらいようなら、そのアイコンの場所をドラッグさせて選択しやすい位置に移動させてみよう。右側のアイコンはウインドウ幅によっては表示される行が変わってしまうので、よく使うアイコンは左に配置するようにすると間違えにくくなる。
クイックリンクの中でも特によく使うものを左の方に配置しておくと、考えなくてもクリックできる位置にアイコンが落ち着いていく。何度か調整しながら、自分にとって使いやすい配置にしていこう。
設定したクイックリンクはなかなか役に立つ
Microsoft Edgeが最初から表示しているクイックリンクは、パーソナライズされているわけではないので、良さを感じにくいかもしれない。しかし本来、クイックリンクは非常に便利な機能なのだ。ぜひ積極的に自分がよく使うWebサイトを登録して試してみていただきたい。目的とするWebサイトに素早くアクセスできる――ただそれだけではあるが、これが思いの外、業務効率の向上に貢献してくれることがおわかりいただけるはずだ。