2022年10月17日、Solafuneは岡山市と連携し、衛星データや航空写真を使って、水域にあるゴミを検出する事業の実証を開始した、というプレスリリースを発表した。では、なぜSolafuneはゴミ検出に関する事業を開始したのだろうか。今回は、そんな話題について紹介したいと思う。
衛星データを使ったゴミ検出事業をスタート
Solafuneは、宇宙ビジネス市場において著名な企業で、沖縄を拠点に活動している。彼らは、衛星データ解析プラットフォーム「Solafune」を運営。このプラットフォームに登録した世界中の開発者が衛星データや地理空間データにアクセスし、衛星データのさまざまな解析技術の開発や提供を行っている。2022年8月18日には、15~25cmの解像度を持つ衛星画像や航空写真を用いて車両を検出するAI技術の開発コンテストを開催したりと、活動が非常に活発だ。
では今回、なぜSolafuneは、岡山市とゴミの検出に関する事業をスタートさせたのだろうか。まず行政である岡山市の視点からみると、その狙いの1つとしてゴミ問題の解決がある。特に、水域である水路や河川に流れ込んだり溜まったりしているゴミは、生活の重要な資源である水を汚染する。そのため、汚染状況を把握することとその処理は、解決すべき重要な課題の1つなのだ。
そこで、Solafuneは強みを活かして、衛星データや航空写真に関するかさまざまな解析技術を活用することで、岡山市内全域のホットスポットを継続的にモニタリングし、市内全体をきれいに保つ仕組みを作っていくこととなったのだ。
いかがだったろうか。Solafuneと自治体である岡山市によるとても素晴らしい取り組みだ。この取り組みは、いずれさまざまな自治体へと水平展開されていくことだろう。そして、類似した分野へと応用されていくことだろう。興味がある方は、ぜひSolafuneのサービスに登録し、さまざまな解析技術を解析したり、その開発した技術を提供したりしてみてはいかがだろうか。