みなさんのチームは「ふりかえり」を行なっていますか?ふりかえりはチームがより良い方向へ進むためのとても重要な活動です。→過去の「Notionがあなたのチームを強くする」の回はこちらを参照。
今回は、Notionでふりかえりの仕組みを作る方法や、オススメのビュー設定について解説します。
ふりかえりの重要性
ふりかえりとは、チーム全体で定期的に立ち止まり、現状の良い点や課題を認識した上で、チームの行動を少しずつ改善していくための活動です。
チームが最初から完璧な状態になっていることはまずあり得ません。「ここが上手くいかなかった」「実はこうして欲しかった」といったチームの課題を定期的にチェックし、チームとしての振る舞いを変化させることで、徐々にチームが洗練されていきます。
筆者もチームのふりかえりを行うことで週を追うごとにメンバー同士の連携が強化され、コミュニケーションが円滑に進み、その結果としてチームのアウトプット量および質が改善された経験があります。
ふりかえりは、チームが成長していくために必要不可欠な活動です。
ふりかえりの仕組みを作る
今回は、1週間ごとにふりかえり会を実施する前提で仕組みを構築します。
また、ふりかえりの手法はいくつかありますが、KPT法を用いることとします。KPT法とは、以下の3つのポイントでふりかえる方法です。
- Keep:続けること、良いこと
- Problem:不満点、問題点
- Try:試すこと、工夫したいこと
データベースの作成
ふりかえり用のデータベースを新規作成しましょう。
初めに用意されているカードを開き、プロパティを次のように変更します。
- 名前: タイトル
- ラベル: セレクト(Keep/Problem/Try)
- 作成者: 作成者
- 作成日時: 作成日時
- Tryの進捗: セレクト(未着手/対応中/完了)
これで、データベースの土台の作成は完了です。今回はふりかえりに役立つ4つのビューを作成してみましょう。
ビュー1. 今週のふりかえり
今週1週間のふりかえりをするためのビューです。毎週のふりかえり会ではこのビューを見ながら話し合いましょう。
- レイアウト: ボード
- グループ: ラベル
- フィルター: 作成日時が1週間前より後
ビュー2. 過去のふりかえりを週単位で確認する
今までのふりかえり状況を週ごとに遡って確認するためのビューです。
過去にどのような議論があったか思い返すことができます。
- レイアウト: ボード
- グループ: ラベル
- サブグループ: 作成日時、週単位、新しい順
ビュー3. 各個人のふりかえり
個人ごとに今までどのようなKeep, Problem, Tryを挙げていたか確認するためのビューです。
フィルターを「作成者が自分」にすると、誰が閲覧しても必ず自分の作成カードが表示されるように絞り込まれます。
- レイアウト: テーブルビュー
- グループ: ラベル
- フィルター: 作成者が自分
- 並び替え: 作成日時を降順に
ビュー4. Tryの進捗管理
ふりかえりでありがちな問題として、せっかくTryを挙げたのに実行されないことがあります。
そうならないためにも、Tryの進捗を管理するためのビューを作りましょう。
- レイアウト: ボード
- グループ: Tryの進捗
いかがでしたか。Notionでふりかえりの仕組みを作り、チームの活動を少しずつ良い方向へ改善していきましょう。
今回のふりかえりテンプレートををこちらに用意しました。画面右上の「複製」からご自身のNotionに取り込んで使うことができます。