Gmailでメンバー同士が会議などの時間を調整するための機能として、これまで「会議の時間を設定」(第86回参照)が提供されてきました。ですがBusiness Standard以上の有料エディションや、「Google One」で「Google AI Pro」以上を契約している人であれば、新たな機能として「日程調整サポート」が利用できるようになっています。「Google Workspaceをビジネスで活用する」の過去回はこちらを参照。
手間をかけずに日程を調整する「日程調整サポート」
「会議の時間を設定」では空いている時間を伝えるのに、自ら具体的な日時を入力したり、予定を作成したりする必要がありました。しかし、日程調整サポートではそうした手間をかける必要なく、基本的にはボタンを押すだけで、Googleカレンダー上の空いている日程を自動的に調べ、適切な時間を提示してくれるので非常に便利です。
具体的な使い方を説明しましょう。対応するエディションであれば、Gmailのメール作成画面に現れる「会議の時間を設定」ボタンが「日程調整サポート」ボタンに変更されているので、まずはそちらをクリックします。
すると自動的に空いている時間の中から候補をピックアップし、メールに挿入してくれます。候補に問題がなければそのままメールを送信すればよいのですが、候補を変更したい場合は、日程候補の右上にある編集ボタンにマウスカーソルを移動します。
メニューが現れるので、こちらからさまざまな方法で日程候補を変更できるのですが、最も分かりやすいのはカレンダーから直接日程を編集する方法でしょう。これを利用するには、さらに編集ボタン(カレンダーで編集)を押します。
次にカレンダー画面が現れるので、日程を追加したい場合はその日時にマウスカーソルを合わせてクリックを押し、削除したい場合は日程候補の上にマウスカーソルを合わせると現れる「×」ボタンをクリックして下さい。
また、標準で予定の時間の長さは60分に設定されていますが、より長く、あるいは短くしたい場合は右上のメニューで調整することができます。
なお、編集が終わったら「時間枠〇を提案」をクリックすれば、作成中のメールに追加・削除した日程が候補に反映されるので、その状態でメールを送信して下さい。
メールが送られた相手には日程の候補が届くので、相手側は候補の中から適切な日程を選んでクリックします。
下のような画面が現れるので、「予約する」ボタンをクリックします。
カレンダーに、選んだ日時にメールを送った人、そして送られた人が加わった形で予定が追加されます。
それと同時に、参加者全員にメールが送信されることから、Gmail上で予定を確認することも可能です。
「Google Meet」でミーティングの予約ページを選ぶことも可能
ちなみに、日程調整サポートでは通常の予定だけでなく「Google Meet」によるミーティングの予約ページを選ぶことも可能。その場合は日程調整サポートの編集メニューから、メニューボタンを押した後に「予約ページを共有」の下の部分をクリックします。
日程部分が予約ページに変化するので、問題なければメールを送信して下さい。なおこの方法で作成できる予約ページの時間は30分に限定され、変更はできないようです。
メールが送られた相手が予定を調整するには、まず「時間枠を予約」をクリックします。
日程の一覧が現れるので、その中から日程を選んでクリックします。
続いて、下のようなダイアログが現れるので、内容に問題がなければ「予約」ボタンを押せばメールを送った側と送られた側、双方のカレンダーに予約ページが追加されます。












