2023年4月20日にインドネシアなどでレアな金環皆既日食が見られます。日本では部分日食が沖縄や九州・四国・本州の南の一部で見られ、東京や大阪では見られません(潮岬や館山では見られる)。いろいろ歯がゆい日食なうえに、前日に記事アップで恐縮ですが、次に日本で見られるのは2030年の6月1日なので、はい、書いときます!

4月20日の日食はレアな皆既日食(インドネシアのあたりでだけ見られる)

さて、4月20日の日食の話でございます。イントロで書いたようにインドネシアで金環と皆既の境目の日食が見られます。レアなハイブリッド日食(金環皆既日食)でございます。

日食そのものは年に2~4回はあり、皆既と金環日食は1~2年に1度あるのですが、このハイブリッド日食、次は2031年、前回は2013年と、10年に1度くらいしか見られません。ここあまり掘るつもりないので、詳しくは日食ナビさんをご覧いただきましょう。NASAのサイトhttps://eclipse.gsfc.nasa.gov/SEcat5/SEcatalog.htmlには5000年間で569回とありますな。全日食は同じ期間に11898回ですから20回に1回でございます。ちなみにふつうの金環日食は3956回と皆既日食は3173回で、3回に1回くらいですな。

ただし、これ「金環皆既日食」が楽しめるのは、インドネシア付近の帯状の極めて限られた地域です。NASAが配っているマップの2023Apr20とあるほっそーい帯が見えるエリアです。

  • NASAによる2040年までの日食の観測地域

    NASAによる2040年までの日食の観測地域 (C)NASA

日本では、一部の地域で部分日食(午後2時~3時くらい)

さて、この日食は広い範囲で、部分日食となります。これまたNASAがまいているマップをごらんいただくと、水色の線の北端が、沖縄から本州の南のはしっこをかすめておりますな。これがギリ見える範囲です。しかし歯がゆい!

  • 2023年4月20日の日食の観測可能エリア

    2023年4月20日の日食の観測可能エリア (C)NASA

もうちょっとアップにしてみますとこんな感じ。大きな町では、鹿児島と宮崎、高知、下田、館山がひっかかる感じです。歯がゆい!!

  • 日本における観測可能エリア

    日本における観測可能エリア

でも、このエリアに入る方々は、日食メガネを用意するなりしてチェックしてくださいませ。え? まにあわん? そうですなー。今回太陽のかけかたが沖縄以外はビミョーなので、わかるかどうかですが。

  • 日本の観測可能なエリア内における大きな町での日食の観測予想時間

    日本の観測可能なエリア内における大きな町での日食の観測予想時間

すなおに、国立天文台がやる石垣島からの日食中継をチェックがいいかもですな。中継は13時15分からで一番欠けるのは14時14分です。

気象衛星ひまわりの写真とか

ところで、国立天文台のサイトにもありますが、宇宙から見ると月の影が地球に落ちる様子がわかります。気象衛星ひまわりのリアルタイム写真をチェックするのもまた一興でございますな。

ちなみに次回2030年6月1日の日食は?

北海道で金環日食、日本全土でわかりやすーい部分日食になります。ああ、しかし7年後かー。ということで、しばらくない日食、4月20日午後2時ごろ。ちょっとだけ太陽に意識をむけてくださいませ。