2025年3月5日、中国で開発されたAIエージェント「manus」がリリースされました。1月には「DeepSeek」で世界にインパクトを与えた中国の生成AIですが、またもやmanusで驚かせてくれました。まだ早期β版となっており、利用には申請が必要です。→過去の「柳谷智宣のAIトレンドインサイト」の回はこちらを参照。
manusは単なるチャット型の生成AIではなく、ゴールを与えてタスクを遂行する汎用AIエージェントと謳っています。果たして、その実力はいかに。今回は、中国発の汎用AIエージェントであるmanusの実力についてレポートします。
ユーザーが指示したタスクを自ら考えながら遂行する賢いAI
manusは中国のAIスタートアップMonica.imが開発したAIエージェントです。Monicaの親会社であるThe Butterfly Effectは、2022年にCEOのXiao Hong氏がチーフサイエンティストのYichao “Peak” Ji氏と共同創業しました。
名称のmanusは「メンス・エト・マヌス(心と手)」、つまり理論と実践という意味を持つラテン語の格言から来ています。Peak氏はYouTubeで、知識が意味のある影響を世界に与えるためには応用されなければならないという信念を体現している、と述べています。