Googleは3月14日(米国時間)、「The Assistant experience on mobile is upgrading to Gemini」において、モバイルデバイス向け「Googleアシスタント」を同社の生成AI「Gemini」に移行すると発表した。

移行は段階的に実施され、今年後半にはほぼ完了する予定とされる。

  • The Assistant experience on mobile is upgrading to Gemini

    The Assistant experience on mobile is upgrading to Gemini

Googleアシスタントのサービス停止

Googleアシスタントは2016年にリリースされたAI搭載の音声アシスタントだ。会話を介した検索や設定などをサポートする。そのリリースから約9年後の現在、より強力な生成AI「Gemini」が登場したことで、その役目を終えることになる。

移行は今後数カ月かけて、モバイルデバイスを対象に実施される。Geminiの最小システム要件を満たしていない場合を除き、今年後半にはGoogleアシスタントの利用はできなくなる。

Geminiの対象デバイスを拡大

Googleは移行の発表と同時に、スマートフォンに接続するデバイス(タブレット、自動車、ヘッドホン、時計など)にもGeminiを導入すると発表した。また、スピーカー、ディスプレイ、テレビなどの家電にもGeminiを利用する体験を提供する予定としている。詳細は今後数カ月以内に公開するとして、今回は明らかにしていない。

GeminiとGoogleアシスタントの比較

GeminiとGoogleアシスタントの違いが気になるユーザーに向け、Googleは「あなたの新しい AI アシスタント、Gemini をご紹介します」において、Geminiが対応している機能と近日対応予定の機能一覧を公開している。

本稿執筆時点において「流れている曲について調べる」機能以外はGeminiでも利用可能となっており、Androidデバイスのユーザーはスムーズな移行が可能とみられている。