連載第31回で紹介したように、Wordには「目次」を自動作成する機能が用意されている。アウトラインレベルを適切に指定した文書であれば、この機能を使って簡単に目次を作成できる。ただし、必ずしも見やすい目次になるとは限らない。そこで今回は、目次の書式をカスタマイズする方法を紹介していこう。

  • 目次の書式とスタイルの関係

    目次の書式とスタイルの関係

「ホーム」タブを使った目次の書式変更

まずは、前回作成した「目次」を紹介しておこう。以下の図は「自動作成の目次2」の形式で目次を作成した後、見出しを「レベル4」まで掲載するように設定を変更した目次の例だ。特に問題のない目次といえるが、全体的にメリハリを欠いた、あまり見やすくない目次とも捉えられるだろう。

  • 自動作成された目次

    自動作成された目次

この目次を見やすくするには「文字の書式」をカスタマイズするのが効果的だ。そこで「ホーム」タブを使った書式変更を試してみたのが以下の図だ。今回の例では「第1章 改修の基本方針………2」の文字を選択した状態で、フォントや文字サイズ、太字といった書式を指定してみた。

  • 「ホーム」タブで書式を指定した様子

    「ホーム」タブで書式を指定した様子

この場合、「選択した段落」だけでなく、「同レベルの他の段落」にも同じ書式が指定される。上図の場合、「第2章 改修対象の範囲………4」の部分も書式が変更されているのを確認できるだろう。ただし、その動作は安定性に欠けるようで、太字の書式が正しく反映されない、目次全体の背景がグレー表示になる、といった状況になってしまう。

この方法でも目次の書式をカスタマイズできるが、もっと確実に書式を指定したいのであれば、「スタイル」を使って書式を変更していくのが基本となる。ということで、今回は「スタイルの変更」を使って目次をカスタマイズする方法を紹介しよう。

スタイルの変更による目次の書式指定

目次を作成できたら、「ホーム」タブの「スタイル」グループにある「小さい四角形」をクリックし、「スタイル」ウィンドウを表示する。このウィンドウをよく見ると、「目次1」や「目次2」、「目次3」、「目次の見出し」といったスタイルが追加されていることを確認できるだろう。

  • 「スタイル」ウィンドウの表示

    「スタイル」ウィンドウの表示

これらのスタイルは、目次の各レベルの書式を指定する役割を担っている。なお、今回の例では「レベル4」まで目次を掲載しているため、「目次4」というスタイルも表示されている。初期設定(レベル3まで)の場合、「目次4」のスタイルは表示されない。

  • 目次1 ……………… 「レベル1の見出し」の書式
  • 目次2 ……………… 「レベル2の見出し」の書式
  • 目次3 ……………… 「レベル3の見出し」の書式
  • 目次の見出し ……… 「目次のタイトル部分」の書式

たとえば、「レベル1の見出し」について書式を変更したい場合は、「目次1」のスタイルの書式を変更してやればよい。「目次1」のスタイルを右クリックし、「変更」を選択する。

  • 「目次1」スタイルの変更

    「目次1」スタイルの変更

以下のような画面が表示され、「目次1」のスタイルに指定されている書式が表示される。以降の操作手順は、自作したスタイルの書式を変更する場合と同じだ。フォントや文字サイズなどの書式を自由にカスタマイズしていけばよい。

  • 「目次1」スタイルに初期設定されている書式

    「目次1」スタイルに初期設定されている書式

以下の図は、「目次1」の書式を「フォント:BIZ UDPゴシック、文字サイズ:14pt、太字」に変更した例だ。

  • 「目次1」スタイルの書式変更(文字の書式)

    「目次1」スタイルの書式変更(文字の書式)

「OK」ボタンをクリックするとスタイルの書式変更が反映され、「レベル1の見出し」の書式が一括変更される。これでメリハリのある目次にカスタマイズできる。

  • 「目次1」スタイルの書式を変更した目次

    「目次1」スタイルの書式を変更した目次

もちろん、段落の書式などもカスタマイズできる。この場合はスタイルの書式を指定する画面を開き、「書式」ボタンから「段落」を選択すればよい。

  • 段落の書式を変更する場合

    段落の書式を変更する場合

「段落」ダイアログが表示され、段落の書式を自由に変更できるようになる。今回の例では「段落前:0.5行、行間:固定値28pt」の書式変更を行った。

  • 「目次1」スタイルの書式変更(段落の書式)

    「目次1」スタイルの書式変更(段落の書式)

このように段落の書式をカスタマイズすることで、上下の間隔などの調整も行える。

  • さらに「目次1」スタイルの書式を変更した目次

    さらに「目次1」スタイルの書式を変更した目次

同様の手順で、「目次2」や「目次3」などのスタイルについても書式変更を行っていくと、目次全体の書式を自由にカスタマイズできる。一例として、各スタイルに以下の書式変更を施した目次を紹介しておこう。

「目次2」のスタイルの書式変更

  • 左インデント:2字
  • 段落前:0.2行

「目次3」のスタイルの書式変更

  • 左インデント:4字

「目次4」のスタイルの書式変更

  • 左インデント:6字
  • 文字サイズ:9pt
  • 「目次2」〜「目次4」の書式を変更した目次

    「目次2」〜「目次4」の書式を変更した目次

このように、目次の書式をカスタマイズするときは、「目次1」や「目次2」、「目次3」などのスタイルについて書式変更を施していくのが基本となる。目次をカスタマイズする方法として、ぜひ覚えておくとよいだろう。

「目次の見出し」のスタイルについて

念のため、「目次の見出し」というスタイルについても補足しておこう。こちらは「目次」や「内容」と表記されている“タイトル部分の書式”を指定するスタイルとなる。変更手順は他のスタイルと同じで、「目次の見出し」のスタイルを右クリックして「変更」を選択すればよい。

  • 「目次の見出し」スタイルの変更

    「目次の見出し」スタイルの変更

「目次」の文字を“薄い青色”ではなく“黒色”で表示したい場合は、文字色を「自動」(黒)に変更しておくとよい。そのほか、今回の例では「フォント:BIZ UDPゴシック、太字」の書式変更を施した。

  • 「目次の見出し」スタイルの書式変更

    「目次の見出し」スタイルの書式変更

「OK」ボタンをクリックすると、「目次」の文字の書式が変更される。このように、目次のタイトル部分についても、文字の書式をカスタマイズできる。

  • 書式を変更した目次の見出し

    書式を変更した目次の見出し

目次の更新と微調整

ここまで「目次の書式」をカスタマイズするときの基本的な操作手順を解説した。続いては、覚えておくと役に立つ関連知識をいくつか紹介していこう。

目次の書式をカスタマイズした結果、「目次全体のページ数」が変化してしまうケースもある。今回の例の場合、上下の間隔を拡げるようにカスタマイズしたため、「目次全体のページ数」が1ページから2ページに増加している。つまり、1〜2ページ目が「目次」となり、3ページ目以降に「本文」が配置される構成に変化したことになる。

このように「目次全体のページ数」が変化したときは、正しいページ番号になるように「目次の更新」を行っておく必要がある。

  • 目次の更新

    目次の更新

そのほか、以下の図に示したような不具合が発生してしまうケースもある。今回の例では、「第5章」と「5.1」の見出しが“ページまたぎ”の配置になっている。

  • ページをまたいで配置された目次

    ページをまたいで配置された目次

このような状態は好ましくないので対策を施しておこう。具体的な手法は、連載第27回で紹介した「ページまたぎの解消」と基本的に同じだ。

  1. 「目次1」スタイルを右クリックして「変更」を選択する
  2. 「書式」ボタンから「段落」を選択する
  3. 「段落」ダイアログが表示されるので、「改ページと改行」タブを選択する
  4. 「次の段落と分離しない」をONにして「OK」ボタンをクリックする
  • 「段落」ダイアログを使った設定変更(目次1)

    「段落」ダイアログを使った設定変更(目次1)

上記のように「目次1」のスタイルを書式変更すると、ページの最下部に「レベル1の見出し」が来たときに、それを自動的に次ページに送る処理が行われるようになる。よって、「ページの最下部に第X章が配置されてしまう……」という不具合を解消できる。

ささいなことではあるが、“ページまたぎ”は格好の悪い配置であることに変わりはない。よって、こういった対策法も覚えておくと、きっと役に立つだろう。

  • ページまたぎを解消した目次

    ページまたぎを解消した目次