前回の連載では「関数PMT」や「関数NPER」を使ってローンの計算を行う方法を紹介した。これを逆に考えて、積立投資したときの将来の金額などをExcel関数でシミュレーションすることも可能だ。つみたてNISAやiDeCoはもちろん、FIRE(早期リタイア)を目指すときの指針としても活用できるだろう。気になる方は試してみるとよい。
積立投資のシミュレーションにも使えるExcel関数
前回の連載で紹介した「関数PMT」や「関数NPER」などを使って積立投資のシミュレーションを行うことも可能だ。今回は、ここ数年、話題になっているFIRE(早期リタイア)を目指す場合を例に、積立投資のシミュレーションをExcelで行う方法を紹介していこう。
FIREの具体的な例として、「1億円の資産を利回り4%で運用していけば、毎年400万円の利益を得られる。この400万円で生活していけば仕事から解放される」という話がよく紹介されている。
ただし、そのためには、まず1億円の資産を用意しなければならない。その手段は「積立投資で資産を雪だるま式に増やしていく」となっているケースが多いが、実際問題として、どれくらい積立投資すれば1億円を達成できるのだろうか? Excelでシミュレーションしてみよう。