自動車リース大手・住友三井オートサービスが取り組む「脱炭素・スモールスタート戦略」

製薬業界の社用車をエンジン車からEVへ

 

「近年、EV(電気自動車)を取り巻く環境は急激に変化している。今年に入り、車種の選択もかなり増え、航続距離も向上してきた。お客様の導入事例も着実に増えており、それぞれの利用環境に応じた提案をしていきたい」

 こう語るのは、住友三井オートサービス(SMAS)執行役員グローバル営業本部長の大川博氏。

 10月28日、自動車リース大手のSMASが東京・お台場で製薬関連企業を対象にしたEVの試乗会を開催した。SUBARUの新型『SOLTERRA(ソルテラ)』や日産自動車の新型『LEAF(リーフ)』、中国・比亜迪(BYD)の『RACCO(ラッコ)』など、参加者は会場に並べられた7車種の車をそれぞれ試乗し、乗り心地を確かめていた。

 カーボンニュートラル(温暖化ガス排出実質ゼロ)の実現に向けて、脱炭素に向けた機運が高まっている。製薬業界にとっては、全国各地で働くMR(医薬情報担当者)が使用している社用車の脱炭素化も大きな課題の一つだ。

 ただ、EVの導入を巡っては、単なる価格の問題以外にも、寒冷地でも実際の業務で使えるのか? 営業の効率が下がることはないのか? 営業のルート上に充電できる場所はあるのか? など多くの不安がある。

そのため、SMASは2023年度から年5~7回ペースで試乗会を実施。法人顧客にEVに試乗してもらい、自動車メーカーの担当者などへ直接話を聞く場を設けることで、今後のEV導入につなげてほしい考え。

 大川氏は「お客様ごとにいろいろな課題があるので、まずはスモールスタートで小さく始めて、お客様の不安を解消することができれば。お客様の利用環境や業務内容にあった運用を考えながらお手伝いできればと考えている」と話す。

 SMASは、EV導入を検討する顧客に対し、導入計画から使用目的に応じた車種選定、充電環境の設定、アフターサービスまで、担当者が一気通貫でサポート。エンジン車からEVへの乗り換えを促すことで、脱炭素化に貢献したい考えだ。

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