日立製作所とJX金属は10月23日、日立製作所が運営する企業内高等専修学校「日立工業専修学校」で、人財育成の連携を開始すると発表した。2027年4月の入学生から、卒業後の進路として日立グループに加え、JX金属も選択できるようにする。
2027年4月入学生からJX金属への進路を追加
日立工業専修学校では、生徒が3年間にわたり、電気・機械・溶接などの基礎的な知識と技能を学ぶ。これまで卒業生の進路は日立グループとしてきたが、今回の連携によってJX金属が新たな選択肢に加わる。
生徒は基礎的な知識・技能に加え、デジタル技術と実習を組み合わせたカリキュラムを通じて、フィジカルAI時代のモノづくりに必要な知識と技能を学ぶ。連携の一環として、JX金属の事業に関連する授業や講義の実施についても検討を進める。
日立工業専修学校では2026年度から、AIとロボットなどの実世界を結び付けるフィジカルAIの活用を見据えた人財育成カリキュラムを導入している。JX金属は同校の人財育成基盤や同カリキュラムを活用し、将来の事業を支える高度なモノづくり人財の育成・確保を進める。
日立市をモノづくり人財育成の拠点へ
日立工業専修学校は、創立以来115年にわたり、1万人を超えるモノづくり人財を日立グループに輩出してきた。日立製作所とJX金属は、ともに日立鉱山をルーツとし、創業の地である茨城県日立市で次世代人財の育成に取り組んでいる。今回の連携では、企業の枠を超えて地域の将来を担う人財を育成するとしている。
日立製作所は今後、自治体や大学などの教育機関とも連携する方針だ。日立市をモノづくり人財育成の拠点とし、より高度な学びができる場所へと発展させる地域共創の取り組みを推進していく。