Windows Centralは2026年10月15日(現地時間)、「In an effort to look more like Google Chrome, Microsoft Edge may get rid of 'Favorites' - here's what you'll get instead|Windows Central」において、Microsoft Edgeの「お気に入り」の名称が将来のアップデートで「ブックマーク」に置き換わる可能性を報じた。

開発者向けのCanary版で変更が確認されており、Google Chromeとの用語統一を図る狙いがあるとみられる。正式版への導入時期は明らかになっていない。

EdgeのCanary版で名称変更を確認

この変更を発見したのは、EdgeとChromeの仕様変更を追跡しているLeo Varela氏だ。同氏はXへの投稿で変更を紹介し、EdgeをChromeに近い外観や操作体系にする狙いがある可能性を指摘した。

現在のEdgeでは、アドレスバーの星形アイコンをクリックしてWebサイトをお気に入りに登録し、登録したサイトを「お気に入りバー」に表示できる。機能や画面構成は、ChromeなどのChromium系ブラウザにおけるブックマークとよく似ている。そのため、利用者が「お気に入り」と「ブックマーク」の名称の違いを意識しているかどうかは定かではない。

  • 新しい「ブックマーク」の表示例 出典:Leo Varela氏のXへの投稿

    新しい「ブックマーク」の表示例 出典:Leo Varela氏のXへの投稿

Windows Centralの記者は、EdgeがChromiumを基盤とするWebブラウザに移行した現在も、一般利用者の間にはInternet Explorerのイメージや、Chromeより性能が劣るという認識が残っていると指摘する。こうした印象を踏まえ、Edgeの操作体系や用語をChromeに近づけることには一定の合理性があるとみられる。

Chromeとの違いを減らす狙いか

Webブラウザの市場シェアを確認すると、Chromeの強さが表れている。StatCounterの公表データによると、本稿執筆時点でChromeの世界シェアは66.45%で首位、Safariが18.2%で2位、Edgeが6.02%で3位となっている。ChromeはSafariやEdgeを大きく上回り、広く利用されるブラウザとしての地位を占めている。

  • Webブラウザーの市場シェア 出典:StatCounter

    Webブラウザの市場シェア 出典:StatCounter

モバイル端末に対象を絞ると、Edgeのシェアはほぼ存在しない水準(0.41%)まで落ち込む。記者は、Chromeが事実上の標準として広く普及している状況を踏まえ、MicrosoftがEdgeの操作や用語をChromeに近づけることには合理性があると論じている。

Microsoftにとって、Edge独自の特徴を維持することも必要だ。ただし、ブックマーク機能の名称を「お気に入り」とする違いは、独自性を示すうえでかならずしも有効ではない。ChromeからEdgeへ移る利用者にとって、慣れ親しんだ用語を使えることは、Webブラウザの違いを理解しやすくする要素となる。

今回の変更はCanary版で確認された段階であり、正式版への導入や実施時期は確定していない。今後、名称が変更されれば、EdgeとChromeの間にある細かな操作上の違いが1つ減ることになる。