日本ヒューレット・パッカードは(HPE)は10月15日、第6世代AMD EPYC 9006シリーズを搭載したサーバ「HPE ProLiant Gen13」の第1弾として4製品を発表した。Agentic AIやAI推論、分析、仮想化、シミュレーションなどのワークロードに対応するほか、セキュリティと運用管理機能も強化した。
AI推論やRAGを支えるAMD EPYC 9006世代
今回、発表したのはエンタープライズ向けの「HPE ProLiant DL525 Gen13」「HPE ProLiant DL585a Gen13」と、高密度コンピューティング向けの「HPE ProLiant XD245 Gen13」「HPE ProLiant XD285 Gen13」の4機種。いずれもAMD EPYC 9006シリーズを採用し、コア密度やメモリ帯域、I/O性能を向上させた。
上位モデルのHPE ProLiant DL585a Gen13は最大8基のダブルワイドGPUと2基のAMD EPYC 9006 SP7 CPUを搭載可能で、AI推論やRAG(検索拡張生成)、モデルのファインチューニング、分析、Agentic AIワークロードを想定して設計された。GPU利用率やトークンスループット、PCIe帯域幅の最大化を図る。
一方、1U・1ソケット構成のDL525 Gen13は最大256コアのCPUを搭載可能で、不正検知や市場データ処理、リスク分析、EDA、シミュレーション、AI推論など大量データ処理向けに最適化した。
また、Open Compute Project(OCP)準拠のXD245 Gen13とXD285 Gen13は、高密度コンピュートと効率的な電力供給・冷却機構を組み合わせた設計を採用。AIやHPC向けのデータ集約型ワークロードを対象とする。
自動暗号化や耐量子暗号でセキュリティを強化
HPEは今回の製品群でセキュリティ機能も拡充した。新世代のHPE Integrated Lights-Out 8(iLO 8)を搭載し、自動保護機能やHPE Compute Ops Managementとの連携による運用管理機能を提供する。
具体的には、自己暗号化ドライブ(SED)の自動保護機能や複数人承認(MPA)、耐量子暗号(PQC)への対応強化などを実装。また、Silicon Root of Trustを基盤に、サーバコンポーネントの真正性や完全性を継続的に検証する仕組みも備える。
さらに、管理ソフトウェアのHPE Compute Ops Managementでは導入作業の簡素化やコンプライアンス監視、電力利用の可視化などを提供する。HPEによると、同製品の利用によりサーバー管理時間を50%削減し、209%のROIを実現したという。
製品の出荷時期は、DL525 Gen13が2026年後半、DL585a Gen13が2027年初頭、XD245 Gen13およびXD285 Gen13が2027年中を予定している。
