アイピアは10月5日、25歳~60歳の建設業従事者834名を対象とした「建設業におけるAI活用実態・意識調査」の結果を発表した。同調査は2026年9月18日、建設業におけるAIの活用状況や課題、今後期待される機能を把握する目的で、Webアンケート形式により実施されたもの。
調査によれば、AIを活用または検討している回答者は48.1%、具体的な用途では「文書・メールの作成」が31.6%で最も多く、今後利用したい機能には見積・金額提案や入力内容のチェックが挙がった。
AIを活用・検討している回答者は48.1%
建設現場や自社業務におけるAIの活用状況を尋ねたところ、「積極的に活用している」は10.7%、「一部の業務で活用している」は22.7%だった。「試験的に活用している」は7.8%、「AIについて勉強中・活用を検討している」は6.9%で、合計48.1%がAIを活用または検討していた。
一方、「現時点では活用していない」は38.4%、「AIについてよくわからない」は13.5%だった。両者を合わせると51.9%となる。
具体的な用途では「文書・メールの作成」が31.6%で最多となった。以下、「議事録・報告書などの作成」が24.2%、「情報収集・調査」が19.9%、「データ分析」が16.7%と続く。
これに対し、「見積・積算業務」は7.6%、「原価・利益管理」は5.3%だった。
AI活用の効果は「業務時間の削減」が最多
AIの活用によって感じている効果では、「業務時間の削減」が33.5%で最も多かった。「業務効率・生産性の向上」は26.2%、「情報共有・業務の標準化」は16.2%、「ヒューマンエラーの削減」は12.7%となった。
その一方で、「特に効果を感じていない」とした回答者は42.6%を占めた。
AIを導入・運用する際の課題については、「AIを活用できる人材・知識が不足している」が32.1%で最多だった。「特に課題はない」が31.1%、「AIの回答・結果の正確さに不安がある」が20.4%、「導入・運用コストが懸念される」が13.4%と続いた。
42.3%が今後のAI活用に前向き
今後、建設現場や自社業務でAIの活用を進めたいかという質問には、14.6%が「積極的に進めたい」、27.7%が「できれば進めたい」と答えた。両者の合計は42.3%だった。
「どちらともいえない」は20.7%、「あまり進めたいと思わない」は15.7%、「進めたいとは思わない」は6.8%だった。「わからない」は14.4%となっている。
建設業向け業務システムに搭載してほしいAI機能では、「過去の案件・見積データをもとにした見積・金額提案」が26.9%で最も多く、次いで「入力内容のチェックや入力漏れ・ミスの指摘」が25.5%、「報告書・議事録・メールなどの文書作成支援」が23.8%となった。
今回の調査では、AI活用による業務時間の削減などの効果や、今後の利用に対する一定の関心が示された。同社は、建設業におけるAI活用をさらに進めるには、AI単体の導入に加えて、日々の業務で蓄積される顧客情報、案件情報、見積・原価情報などとAIを組み合わせ、実際の業務に即した形で活用できる環境を整えることが重要だとしている。





