Windows Latestは4月5日(現地時間)、「Microsoft confirms Windows 11 is getting Chrome-like feature flags to bypass gradual rollouts」において、Windows 11の設定アプリに新機能「Feature Flags(機能フラグ)」が追加されたと伝えた。
これはXユーザー@phantomofearth氏の投稿で明らかになった。Windows Insider ProgramのDevチャネルから4月3日にリリースされたWindows 11 Insider Preview Build 26300.8155(KB5083822)に搭載された隠し機能で、「段階的な展開」に悩まされることなく任意の新機能を手動で有効化できるようになるという。
なぜWindows 11の新機能はすぐ使えないのか?
MicrosoftはWindowsの新機能および機能の改善をさまざまな種類の更新プログラムとして配布している。配布された変更はその種類によらず、「通常のロールアウト」と「段階的なロールアウト」の2つの方法で展開される。前者はすべての環境を対象に、後者は限られた環境から徐々に対象を拡大する方法で有効化される。
これらは変更内容の重要度によって選択しているとみられ、セキュリティアップデートなど緊急性の高いものは通常のロールアウトを使用し、それ以外では段階的なロールアウトを使用する傾向がある。
新機能が使える人・使えない人が分かれる理由
そのため、新機能などは高い確率で段階的なロールアウトで展開されるが、速やかに利用できるユーザーと、しばらく利用できないユーザーの2極化が生まれる問題があった。
また、Microsoftは不具合が発生した場合の影響を最小限に抑えたい思惑に加え、展開内容の違いをA/Bテストに利用しており、すべてのユーザーに一度に配布できない事情を抱えている。Windows Insider Programの利用者は不具合を承知した上で新機能の速やかな配布を望んでいるが、A/Bテストを実施したい同社の思惑が壁となる状況が続いていた。
Microsoftはこの問題をどう解決しようとしているのか?
この悩める状況は長らく続いたが、同社は最近発表したWindows 11の改善計画の中でWindows Insider Programの変更を発表し、新機能へのアクセスを容易にするとしていた。今回明らかになった設定アプリの新機能は、この約束を実現するものとみられる。
なお、段階的なロールアウトは「制御された機能ロールアウト(CFR: Controlled Feature Rollout)」と表記されることがある。この違いについて明確な説明は確認できていないが、Microsoftは技術的側面を強調したい場合にCFR表記を使用しているものとみられる。
「機能フラグ」とは何か?新機能を手動で有効化できる仕組み
@phantomofearth氏の投稿によると、「Feature Flags(機能フラグ)」は設定アプリ→「Windows Update」→「Windows Insider Program」に追加されたという。公開された画像を閲覧すると、「フラグの検索」や「現在、利用可能なフラグはありません」との表示を確認できる。
投稿時点でこの機能は正式にサポートされておらず、インタフェースのみ存在する状態とみられる。そのため利用可能なフラグは一切表示されていないが、リリース後はここに新機能一覧が表示され、切り替え可能になると予想される。
また、黄色い警告アイコンに続けて「これらの機能はまだ開発中であり、変更される可能性があります。オンまたはオフにすると、パフォーマンスや安定性に影響を与える可能性があります」と注意書きがあり、展開状態の変更にはリスクが伴うことを伝えている。システムに深く入りこんだ機能の展開状態の切り替えはリスクが高いと予想され、この場合は無効にした場合においても不安定化する可能性がある。
「機能フラグ」はいつ使える?正式リリース時期の見通し
MicrosoftのWindowsおよびデバイスのデザイン/研究責任者を務めるMarcus Ash氏は@phantomofearth氏の投稿に返信し、「来週、開発中の設定についてさらに詳しくお伝えできるのが楽しみです」と述べ、4月の第2週に新たな情報を伝える予定でいることを明らかにした。
情報公開にとどまるのか、正式リリースを発表する予定なのかは定かでないが、「Feature Flags(機能フラグ)」の搭載は正式に決定されたとみられる。これまでは新機能がリリースされても他ユーザーの発表を眺めることしかできなかったが、今後は速やかに機能を試せるようになる見込みだ。

