日本製鉄は3月18日、USスチール(United States Steel Corporation)の買収に伴う資金調達に関して、国際協力銀行(JBIC)、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行および三井住友信託銀行による協調融資により、総借入額約9,000億円の調達を実行したと発表した。
あわせて、USスチール買収に伴って借り入れたブリッジローン全額(約2兆円)に対するパーマネントファイナンスが完了したとしている。
調達資金の概要
今回の協調融資による調達資金は、日本製鉄の米国子会社とUSスチールの合併に伴う株式取得対価の支払いを目的として借り入れたブリッジローンの返済に充てられる。
これにより、すでに実行済みのコミット型劣後特約付タームローン5000億円や、3月12日に発行した2029年満期および2031年満期のユーロ円建転換社債型新株予約権付社債(各3000億円)などを含む一連の資金調達を通じて、ブリッジローン全額の返済資金を確保し、パーマネントファイナンスを完了したという。
日本製鉄は、USスチール買収を通じて、世界最大の高級鋼市場である米国において鉄源一貫製造体制を構築している。
2028年末までに110億ドルの設備投資を実行し、最先端の操業技術、設備技術、商品技術の移転などにより、2030年構造ベースで30億ドル/年規模の効果発揮を計画している。
USスチールの競争力を抜本的に強化し、今後も成長が見込まれる米国の高級鋼ニーズに応えていくとしている。
日本製鉄は、国内事業のさらなる基盤強化と海外事業でのグローバル成長戦略の実行により、世界No.1の鉄鋼メーカーへの復権を果たすとしている。
