Windows Latestは3月23日(現地時間)、「Microsoft confirms Windows 11 will run faster under heavy load, reduce RAM usage, and feel more responsive」において、MicrosoftがWindows 11に実装予定のパフォーマンス改善リストを発表したと伝えた。

これはWindows 11のパフォーマンス、信頼性、ユーザーエクスペリエンスの改善に重点を置いた計画で、2026年内に提供予定とされる。

  • Microsoftは2026年内にWindows 11のパフォーマンス、信頼性、ユーザーエクスペリエンスを改善する 出典:Microsoft

    Microsoftは2026年内にWindows 11のパフォーマンス、信頼性、ユーザーエクスペリエンスを改善する 出典:Microsoft

Windows 11はどう変わる?Microsoftが示した改善ポイント

Microsoftは今年1年を通してWindows 11の品質基準を引き上げ、市場評価を改善したい考えだ。今回はその計画の全貌を公開し、真剣に取り組む姿勢を明らかにした。

公開された改善リストは多岐にわたるが、ここではWindows Latestが注目した改善点のポイントを紹介する。

メモリ使用量を削減、動作の軽量化を推進

Windows 11の「最小システム要件」は、主記憶メモリの最小容量を4GBと定めている。しかしながら、8GB以上のメモリを搭載したデバイスのタスクマネージャーを確認すると、起動直後に約4GBから5GB程度を消費する傾向がみられる。

最小システム要件を上回ってメモリが消費されるのが常態化しており、主記憶メモリを多く搭載したからといって、アプリに空き容量を残せない仕組みになっている。試しにメモリーGBを搭載したデバイスで検証したところ、起動直後の消費が約1.8GBに抑えられていることが確認された。

最大容量などの違いで倍以上の差が生じており、大雑把なリソース管理をしている様子がうかがえる。今回Microsoftは「Windowsの基本メモリ使用量を削減し、実行するアプリ向けにより多くの容量を確保する」と述べ、効率的なリソース管理を導入することで改善を試みるとしている。

WinUI 3への移行で高速化、応答性を改善

WinUI 3」は、Microsoftが開発した最新のユーザーインタフェースフレームワークだ。高パフォーマンスおよび強力なプログラミングモデルをC#、C++言語に提供する。

Windows Latestによると、現行のWindows 11は旧式のフレームワーク、ネイティブコンポーネント、WebView2(EdgeベースのUI技術)などに依存した構造とされる。後方互換性と拡張性を重視する設計で、さまざまなフレームワークによるアプリ開発を可能にするメリットがある。しかしながら、リソース消費の増大およびパフォーマンスの低下をもたらすデメリットもある。

そこで、MicrosoftはWindows 11の中核となる機能をWinUI 3に移行し、応答性の改善を推進する計画だ。後方互換性と拡張性は今後も維持されるが、標準機能の多くをWinUI 3に移行することで、Windows 11単体としてのリソース消費とパフォーマンスを改善する。

遅いと指摘のエクスプローラー、Windows 11で高速化へ

Windows 11のエクスプローラーは、従来のWindowsバージョンと比較して反応が遅いと評価されている。エクスプローラーは日々の作業で頻繁に使用するアプリのため影響範囲は広く、作業効率の低下がユーザーの不満につながっている。

そこで、Microsoftは全体的な応答性の改善を行うと発表。具体策は示していないが、Windows Latestはプリロードによる改善の可能性を伝えている(参考:「Windows 11のエクスプローラーを常にバックグラウンド実行する計画、Microsoft | TECH+(テックプラス)」)。

検索の強化とクラッシュ削減、安定性を改善

Windows Latestが注目するその他の改善は次のとおり。

  • Windows Searchの強化 - システム全体に分散している検索機能で一貫性をもたせ、信頼性および応答性を改善する
  • ドライバーの品質向上とクラッシュの削減 - サードパーティーベンダーが開発するドライバーを含め、品質および安定性を向上させる。この取り組みの強化により、OSレベルのクラッシュを削減する

Windows 11の不満は解消されるか、改善のポイントを整理

今回Microsoftが示した改善計画は、これまでユーザーから指摘されてきた「動作が重い」「エクスプローラーの反応が遅い」「検索の使い勝手が悪い」といった不満に正面から対応する内容となっている。

特に、メモリ使用量の削減やWinUI 3への移行による応答性の改善は、日常的な操作の快適さに直結する取り組みだ。エクスプローラーの高速化やWindows Searchの強化も含め、ユーザー体験全体の底上げが期待される。

一方で、現時点では具体的な実装時期や詳細な改善手法は明らかにされていない項目も多い。とりわけエクスプローラーの改善については具体策が示されておらず、どの程度の効果が得られるかは今後のアップデートを待つ必要がある。

今回の計画が着実に実行されれば、Windows 11に対する評価の改善につながる可能性は高い。ただし、ユーザーの不満を完全に解消できるかどうかは、実際のアップデート内容とその品質に左右されることになりそうだ。