Wixは3月12日、Webサイト構築を支援する、フラッグシップに位置付けられるAIウェブサイトビルダー「Wix Harmony(ウィックスハーモニー)」を発表した。同サービスはAIによる「vibe coding(バイブコーディング)」と、Wixならではのビジュアル編集機能を組み合わせ、AI生成が持つスピードとWixのピクセル単位でのデザインコントロールを同時に提供する。
その中核となるのが、AIエージェント「Aria」。Ariaは自然言語とサイト全体の文脈を理解し、ユーザーが望むことを説明するだけで、カラーパレットの変更のような単純作業からページ全体の再設計、コマース機能の追加といったタスクまで対応可能。
さらに、Wix独自の基盤アーキテクチャ上で動作するため、ある領域の変更が他の部分に影響を与えたり、バグにつながることはないという。これにより、直感的かつ迅速に操作しながら、本番環境レベルの品質と信頼性を維持できるとのことだ。
Wix Harmonyは英語版から順次ロールアウトを開始しており、段階的にすべてのWixユーザーへ提供範囲を拡大する予定。
Wix Harmonyの主な特徴
自然言語のプロンプトから、サイト全体、個別ページ、あるいはページ内のセクション単位でレイアウトやコンテンツを自動生成可能。生成後はフル機能のドラッグ・アンド・ドロップエディタにより、コンポーネント配置やタイポグラフィなどをピクセル単位で調整できる。一部の変更がサイト全体の構造に影響を及ぼすことなく、高速な反復作業と洗練されたデザインを両立している。
AIアシスタントAriaは一度きりの自動生成にとどまらず、エディタ全体で継続的に機能する。サイトの目的や構造を理解し、コンテンツの作成や、デザインの最適化、機能追加を会話ベースで支援するという。さらに、操作や挙動がどうなるかを説明し、問題や改善点を提案。最終的な判断とコントロールは常にユーザー側に残る。
Wix Harmonyで作成される全てのサイトは、Wixの強固な信頼性の高いインフラ上で稼働する。EC機能、予約・スケジューリング、決済・取引管理などのビジネス機能が標準搭載されている。また、アクセシビリティモニタリング、SEO機能、高速パフォーマンスに加え、GDPRなどの規制に対応するプライバシーバイデザインのインフラもデフォルトで提供する。
稼働率とプロフェッショナルグレードのセキュリティを提供するWixのインフラにより、1日当たり数十億のビジターにも対応可能とのことだ。Wix Harmonyで作られるサイトは、実際のビジネスを本番環境で安全かつスケーラブルに実行できる。
チャットやプロンプトを使って、ロジックやコードを内蔵したネイティブコンポーネントを生成可能。生成したコンポーネントは、既存のデザインツールと並行して自由に編集、カスタマイズ拡張することもできる。
