三菱電機がエレファンテックに出資

三菱電機とエレファンテックは3月12日、事業提携に関する契約を締結したこと、ならびに三菱電機がエレファンテックのシリーズF資金調達ラウンドにおいて40億円の出資を行ったことを発表した。

プリント基板製造時の省資源化を可能とする「SustainaCircuits」

エレファンテックは、インクジェット技術を活用したプリント基板製造手法「SustainaCircuits」を手掛けており、2024年には汎用多層基板市場向けインクジェット印刷装置および対応材料を開発。現在は汎用多層基板を製造するプリント基板メーカーにおける量産工程での導入に向けた評価や検証が進められている。

SustainaCircuitsはインクジェット印刷技術を活用することで、必要な場所にだけ独自開発の銅ナノインクを印刷する形で回路を形成することで、従来の製造方法と比べて、製造工程におけるCO2排出量を約75%、水の使用量を約95%、銅の使用量を約70%削減するなどといった省資源化を実現する技術。

  • SustainaCircuits 製造プロセス

    SustainaCircuitsの製造プロセス概要 (出所:エレファンテック)

今回の提携に基づく形で三菱電機は、このインクジェット印刷を用いたプリント基板製造手法を導入したソリューション提案を行っていくとする。すでに同社はFAシステム事業を通じてプリント基板メーカーにさまざまな製品を提供しているが、そこにインクジェット印刷を用いた製造手法を導入したソリューションの提案を加えることで、製造コストの低減や環境負荷低減といった付加価値を提供していくことを目指す。

将来は三菱電機による装置の量産・販売も計画

また、将来的にはエレファンテックからの技術提供を受ける形で三菱電機でインクジェット印刷装置の量産・販売を行っていくともしている。

なお、エレファンテックでは、エレファンテックの技術と、三菱電機の優れた装置開発・製造能力およびグローバルな顧客基盤とを連携させることで、プリント基板メーカーへの導入が進むインクジェット印刷装置の製造・販売体制を強化し、SustainaCircuitsの普及を加速させていきたいとしている。