Windows Latestは3月6日(現地時間)、「Apple promotes Microsoft Office to lure Windows 11 users to its $599 MacBook Neo」において、Appleが新型ノートパソコン「MacBook Neo」の販売促進でMicrosoft Officeをアピールしていると伝えた。

Appleは3月11日から新型ノートパソコン「MacBook Neo」の発売を予定している。同製品の情報サイトにおいて、Microsoft Officeを販売促進の宣伝材料として利用していることが明らかになった。

  • 3月11日に発売予定のAppleの新型ノートパソコン「[MacBook Neoeo」 出典:Apple

    3月11日に発売予定のAppleの新型ノートパソコン「[MacBook Neoeo」 出典:Apple

iPhone向けSoCを採用した「MacBook Neo」、Microsoft Officeも動作

MacBook NeoはAppleが発売を予定しているエントリーモデルの新型ノートパソコン。iPhone 16 Proで採用しているシステムオンチップ(SoC)とほぼ同じA18 Proを搭載し、メモリも同容量となる8GBを搭載する。

  • MacBook Neoの製品情報サイト - 引用:Apple

    MacBook Neoの製品情報サイト 引用:Apple

春の訪れを前にリリースするこれら製品の多くは、学生や新社会人を主なターゲットとしている。これらユーザー層はコンピュータの利用目的にレポートや会議資料の作成などがあり、オフィススイート製品を必須ツールとしている。そのためオフィススイート製品を宣伝材料に使用することは理にかなっている。

Appleは自社開発したオフィススイート製品としてPages、Numbers、Keynoteなどを提供しており、通常であればこれら製品を宣伝するのが筋と言える。ところが、今回Windows Latestが指摘したように、ライバル企業のMicrosoftが開発したMicrosoft Officeを宣伝に利用したことが明らかになった。

Microsoft Officeの宣伝は、MacBook Neo製品情報サイトの上段に位置するハイライト画像(右から2番目)を表示することで確認できる。PowerPoint、Word、Excelのアイコンを大きく表示し、これらアプリがすべて動作することを説明している。

  • Microsoft Officeのサポートを宣伝に利用する - 引用:Apple

    MacBook Neo製品情報サイトでMicrosoft Officeが動作することをアピール  引用:Apple

Apple、Windowsユーザーの取り込み狙う

Appleはライバル企業のMicrosoft Officeを前面に出すことで、Windowsユーザーの取り込みを狙っている可能性がある。また、この製品情報サイトの上部メニューには「WindowsからMacへの乗り換え」リンクが存在し、安心して乗り換え可能なことが説明されている。

最近のWindows 11はAI機能の過剰な押し付けや、更新プログラムの不具合多発などで評価を落としている。Appleはこの状況を把握しているとみられ、ユーザーの要求仕様を満たす手頃な価格の製品を投入することで、既存のWindowsユーザーも取り込みたい考えだ。

macOS版Microsoft OfficeはWindows版より機能制限あり

今回の件では、Appleの巧みなマーケティング戦略を垣間見ることができる。製品の見た目の美しさもあって、思わず購入したくなるところだが、Windows Latestは冷静な判断を推奨している。

MacBook NeoはApple製品としては廉価モデルに位置しており手頃感があるが、Windows製品と比較すると割高な製品と言える。メーカーにもよるが、同価格帯のWindows 11製品の多くはCPU性能およびメモリ容量で上回っている。

また、macOS向けのMicrosoft Officeは、Windows向けのMicrosoft Officeと比較して機能に制約がある点にも注意が必要だ。macOSを必須条件とするのでなければ、予算内の各製品のメリット、デメリットを書き出し、比較検討することが望まれる。