Windows Centralは3月4日(現地時間)、「Capcom says 50% of sales are now on PC|Windows Central」において、ゲームソフトウェア開発企業「カプコン」のゲーム売り上げの約半数がPC由来だったと報じた。

これは同社が1月27日に発表した「(PDF) 2026年3月期 第3四半期 カンファレンスコール 質疑応答概要」を分析した内容で、PC市場が同社の主要な収益源へと成長し、販売構造が変化した可能性を指摘している。

  • 2026年3月期 第3四半期決算発表時にPC対応強化を表明

    2026年3月期 第3四半期決算発表時にPC対応強化を表明

カプコンがいう「PC」環境は「Windows+Steam」か

デスクトップPCのOS市場シェアはWindowsが約67%(2月末時点、StatCounter調べ)でトップを占める。そのWindowsで動作するゲームプラットフォームとしてはSteamが存在感を示しており、Steamユーザーの約96%がWindowsを使用している(参考情報:「Steamハードウェア&ソフトウェア 調査」)。

カプコンの主要なゲームタイトルの提供先プラットフォームはPlayStation、XBOX、Steamとなっており、決算発表で述べている「PC」が「Windows+Steam環境」を指しているのはほぼ間違いないだろう。Windows Centralの調査によると、一部タイトルは「Linux+Steam(Proton使用)環境」で動作するが、利用者数は限定的であり、販売構成に大きな影響を与える規模ではないとされる。

今期の売上目標は新作と既存作合わせて5400万本

決算発表の質疑応答概要に話を戻すと、資料の末尾には「第3四半期時点で、総販売本数に占めるPC版の比率は5割に達している」との記述があり、ゲーム売り上げの約半数がWindows+Steam環境だったことが明らかにされている。近年はPC価格の上昇が続き、手頃な価格帯のゲーミングPCが減少するとの見方も出ているが、このような状況下においてもPCゲーム市場は活況を呈していることがわかる。

今期(2025年4月から2026年3月)の目標としては、新作と既存作を合わせて年間5400万本の売り上げを目指していることが発表された。過去の販売実績は4,170万本(2023年)、4,589万本(2024年)、5,187万本(2025年)と発表していることから、同程度の伸び率を維持したい考えだ。Windows Centralは「高い目標」と指摘しているが、同社は1月末時点でこの目標を述べており、達成の見込みはあると推測される。

今回の決算発表は、ゲーム市場の主戦場が家庭用ゲーム機からPCに移り変わったことを示している。同社はPC価格の上昇や市場環境の変化が続く中において、PC向け展開を強化し、販売拡大を図る方針を示している。