パナソニック アビオニクスは、Shanghai Spacesail Technologies(スペースセイル)との間で、スペースセイルが持つ地球低軌道(LEO)衛星の通信ネットワークを、パナソニック アビオニクスの機内通信グローバルネットワークに追加する機会を検討する覚書(MOU)を締結したと2月6日に発表。LEO機内接続を航空会社や乗客に提供する計画を策定する。

  • パナソニック アビオニクスと、Shanghai Spacesail Technologiesによる覚書(MOU)締結の様子

    パナソニック アビオニクスと、Shanghai Spacesail Technologiesによる覚書(MOU)締結の様子

シンガポールで開催された「シンガポール・エアショー」において、現地時間2月4日に締結したもの。両社は、スペースセイルの将来の広帯域・低遅延の衛星通信ネットワークの活用拡大に向けて協力する。

具体的には、スペースセイルの独自の強みである、中国上空で運用しているグローバルLEO衛星通信ネットワークサービスを、パナソニック アビオニクスの機内通信サービスに追加。「航空会社が運航するあらゆる場所でシームレスなLEO機内接続を実現する」としている。

スペースセイルのLEO衛星通信ネットワークの追加により、同社は高度なマルチオービット接続サービスを世界の航空会社向けに提供する能力を、直接提供する事業と、エアバス(Airbus)のHBCplusにおける主要なマネージドサービスプロバイダーとしての役割の両面で強化することになる。

パナソニック コネクトのグループ会社で、機内エンターテインメントシステムやWi-Fiサービスを手がけるパナソニック アビオニクスは、今回の契約締結について、アジア太平洋地域をはじめとする世界中で、高性能かつマルチ軌道、レジリエントな接続を提供するための“新たなマイルストーン”と位置づけている。スペースセイルのネットワークの追加は、パナソニック アビオニクスと仏Eutelsat(ユーテルサット)のOneWeb LEOネットワークとの既存のパートナーシップを補完するものとなる。

スペースセイルの衛星通信ネットワークとの統合は、チャンネルボンディング(複数の通信のチャネルを束ねる技術)を使用して複数のネットワークを組み合わせられる次世代のアンテナ、端末エコシステム、機内搭載コンピューティングプラットフォームを構築するという、パナソニック アビオニクスの戦略に沿ったもの。「このアーキテクチャは、異なる軌道や周波数帯、衛星事業者をまたぎ、柔軟で大容量、かつ非常に高い信頼性を備えた機内接続を提供するように設計されている」としている。