キリンホールディングスは2月9日、同社のヘルスサイエンス研究所が、尿中の免疫抗体「IgA」を指標として個人の免疫状態を可視化する「セルフ検査サービス」について、イムノセンスと共同開発を開始したと発表した。自宅などで簡便に免疫状態を確認できるサービスとして、実用化を目指す。

  • キリンとイムノセンス、尿中IgAを指標とした免疫状態の可視化に向けて共同開発を開始

    キリンとイムノセンス、尿中IgAを指標とした免疫状態の可視化に向けて共同開発を開始

サービスの概要

同サービスでは、尿中IgA濃度を測定することで、免疫の状態を反映する指標の1つとされるpDC活性の高低を判別する。

キリンは40年以上にわたる免疫研究の中で、尿中IgAと免疫状態との関連性に関する研究成果を得ており、これを基にサービス開発を進めているという。

今回の共同開発では、尿中IgA測定にイムノセンスの独自技術「GLEIA(Gold-Linked Electrochemical Immunoassay)」を活用する。

GLEIAは、抗体標識に金ナノ粒子を用い、その量を電気化学的に定量することで、簡便なシステム構成で高い検出感度を実現するという。

両社は、キリンの研究成果とイムノセンスの技術を組み合わせることで、迅速かつ簡便に免疫状態を測定できるサービスの開発を進めるとしている。

  • 「尿中IgA セルフ検査サービス」のイメージ図(開発中)

    「尿中IgA セルフ検査サービス」のイメージ図(開発中)

キリンはすでに、郵送方式で定期的に免疫状態を確認する検査サービスの開発も進めている。

これに対し、イムノセンスとの共同開発では、気になるタイミングに自宅などで免疫状態を確認できるPOCT(Point of care testing)型サービスを想定しているという。

両社は今後、開発および実装に向けた検証を進め、2027年以降の段階的なサービス提供開始を目指すとしている。