GitHubは2月4日(米国時間)、GitHub Agent HQの最新アップデートとして「GitHub Copilot Pro+」または「GitHub Copilot Enterprise」の利用者向けに、GitHub.comとVisual Studio Code(VS Code)上でAnthropicの「Claude」、OpenAIの「Codex」をパブリックプレビューとして提供を開始した。アップデートにより、ソフトウェア開発で開発者が直面するツール間・作業間のコンテキスト切り替え時の負荷を軽減するという。なお、「GitHub Copilot CLI」のサポートも近日中に開始を予定している。

複数エージェントを統合し、断片化した開発体験を再構築

開発者が日常的に直面する課題のひとつに、ツール間・作業間のコンテキスト切り替えがある。複数のAIツールを併用する際、それぞれのインタフェースに移動し、文脈を再入力するという無駄が生じていた。今回のアップデートは、これらの断片化を解消し、開発者がワークフロー全体の中で自然にAIエージェントを扱える環境を提供する。

GitHub Agent HQでClaude、Codex、その他のエージェントの使用を開始するには、こちらを参照。

Copilot Pro+とEnterpriseの利用者は、GitHub.com、GitHub Mobile、VS Code上で、GitHub Copilot、Claude、Codexといった複数のエージェントを直接呼び出せる。アイデアの形成や仕様検討、実装、修正提案まで、それぞれのステップで最適なエージェントを選び、結果を非同期で受け取れる。各エージェントセッションは1回につきプレミアムリクエストを消費し、ClaudeとCodexを利用するには設定で有効化する必要がある。

Agent HQ上では、エージェントの実行結果やプロセスがログとして記録され、開発者はリアルタイムの進捗確認、完了セッションの振り返り、エージェントがどのように判断したかの理由付けを含む詳細ログを閲覧できる。生成物はコメント、ドラフト、提案変更などでリポジトリに紐付けられ、通常のレビューと同じフローで扱える。従来の外部ツールで作り、GitHubに貼り付けるという手順は不要。

Issueやプルリクエストにエージェントを直接アサインでき、GitHub Copilot、Claude、Codexを同時にIssueに割り当て、各エージェントの提案を比較することも可能としている。プルリクエストのドラフト生成、変更分析、PRコメント内での追加作業依頼など、コラボレーションの文脈にそのままAIを組み込むことができる。外部ツールへコンテキストをコピペする作業は不要になり、すべての提案がリポジトリ内のアクティビティとして記録される。

VS Codeを含む統合実行環境で広がる柔軟なワークフロー

VS Code(バージョン1.109以降)でもエージェントセッションを開始でき、ローカルで応答するCopilot、インタラクティブなClaudeやCodex、GitHub上で自律的に動くCloudセッションといった選択肢が統合され、エディタ内で作業を完結できるという。

開発者はコンテキストやコード履歴を失うことなく、長時間の処理をエージェントに委任し、自身は別タスクへ進むといった柔軟な働き方が可能になる。

今後、ClaudeとCodexがより広いCopilot利用者層への展開を予定しており、さらにGoogle、Cognition、xAIなどとの協業で多様な特化型エージェントがGitHub、VS Code、Copilot CLIに統合されていく見通しだ。