中国の半導体関連企業が2025年、大幅な利益成長を記録したことが分かった。AIインフラの拡充と、政府が推進する技術自給自足政策が成長を牽引しているという。
好況の恩恵を受ける中国の半導体とストレージ企業
GPU設計大手のCambricon Technologiesは、2025年の純利益が22億元(約3億1600万ドル)に達し、創業以来初の黒字化を達成した。AI産業における演算能力需要の継続的な高まりが成長要因とのこと。
NVIDIAの代替チップ供給元として注目されるMoore Threads Technologyは売上高が前年比最大247%増加し、損失を最大41%縮小した。MetaX Integrated Circuitsも前年から損失を最大54%削減した。
衛星通信・防衛分野のGreat Microwave Technologyは、専門集積回路産業からの需要増加により、利益が前年比642%増の1億4500万元に達したという。
世界的なメモリチップの供給不足と価格高騰を受け、中国のストレージ企業も好調だ。Biwin Storage Technologyは純利益が最大520%増、China Micro Semicon(CMS)は108%増を見込む。CMSは供給不足と製造コスト上昇を理由にフラッシュメモリなどの価格を15%以上引き上げると発表している。
Morgan Stanleyはメモリの上昇トレンドは2027年まで続くと予測、Bank of Americaはこの好況を「1990年代のブームに似たスーパーサイクル」としている。
歴史的にオランダのASMLが強い製造装置分野でも中国企業の台頭が見られる。Circuit Fabology Microelectronics Equipmentは純利益84%増、Advanced Micro-Fabrication Equipmentが35%増などとなっている。米国の輸出規制により、中国はASMLの極端紫外線(EUV)露光装置の輸入が制限されており、国内装置メーカーが成長を続けている構図のようだ。
半導体設計支援(EDA)ソフトウェア大手のPrimarius Technologiesは、2022年以来初の黒字転換を果たし、利益は3600万元を計上した。
米国は2025年前半にCadence、Synopsys、SiemensのEDA(Electronic Design Automation:電子設計自動化)の中国向け販売を一時禁止したが、6月に規制を緩和した。それでも国内EDA企業への需要は、産業チェーン安全保障と技術的自立の観点から重要性が増していると中国の証券会社であるGuosheng Securitiesは指摘している。South China Morning Postが1月31日付けで報じた。