海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、南鳥島周辺海域で採鉱試験中の地球深部探査船「ちきゅう」の船上に、最初のレアアース泥を引き揚げたと2月2日に発表した。
JAMSTECや内閣府「海洋安全保障プラットフォームの構築」(SIP海洋)が今回、南鳥島EEZ海域で実施しているレアアース泥採鉱システム接続試験は、国産レアアースの産業化に向けた最初の取り組み。水深約6,000mの海底での同様の試験は、世界でも初の試みとなる。
試験機材を運ぶ探査船「ちきゅう」は、清水港(静岡・静岡市)を先月出港。当初は1月11日の予定だったが、その後スケジュールを変更して翌12日に出航し、1月17日に現場海域に到着した。
最初のレアアース泥回収作業は1月30日に開始し、2月1日未明には最初のレアアース泥が船上に揚泥されたことを確認。現在も継続して回収作業を実施しており、2月2日までに同作業を終了予定だという。清水港への帰港見込みは2月15日(当初予定は2月14日)。
既報の通りレアアース泥とは、レアアース(希土類)元素の含有量が特に高い堆積物のこと。南鳥島の排他的経済水域(EEZ)の海底下には、こうした堆積物が存在していることが、これまでの調査研究で分かっている。
今回の試験の目的は、ちきゅうを用いて南鳥島沖のEEZ海域における水深約6,000mの海底に向け、レアアース泥を採鉱する揚泥管や機器等を接続しながら降下させ、採鉱機を海底に貫入させる一連の作動を検証すること。これまで蓄積してきた技術開発と運用ノウハウを基に、2027年2月の本格的な採鉱試験に向けた最初の取り組みとなる。
なおJAMSTECの発表に先立つ2月1日には、松本洋平文部科学大臣が自身のX(旧Twitter)アカウントに、レアアース泥の揚泥に成功したと一報があったことを投稿していた。
【速報!】
— 松本洋平 (@matsumoto_yohei) February 1, 2026
本日、文部科学省が所管する海洋開発研究機構(JAMSTEC)の探査船「ちきゅう」を用いて、水深6,000mからレアアース泥を揚泥することに成功したと一報がありました。
本内容について、2/3(火)にJAMSTECからプレスリリース予定とのことですが、まずは一報です! pic.twitter.com/CivsSmaEQ5



