最新の工場向けロボット、人型ロボット、AGV/AMRなどの展示会、Factory Innovation Week 2026 第10回 ロボデックスが1月21日から23日まで東京ビッグサイトで開催。イベントでは協働型ロボットやヒューマノイド型ロボットなど多くの製品が展示されていたが、その規模と動きで目を引いたのが自動倉庫システムだ。現在、日本では物流改革が進められおりその中の重要な役割が期待されている。今回の展示品の中で特に規模の大きかったROMSの自動倉庫を紹介する。

  • 第10回 ロボデックス ROMSの展示ブースより

    第10回 ロボデックス ROMSの展示ブースより

スモールスタートに対応、小型自動倉庫システム「Nano-Stream」

現在、物流業界では人口減少や市場ニーズの多様化、ドライバーの高齢化など、多くの要因により企業DXが待ったなしの状況になっている。それに合わせるように自動運転技術やITソリューションによる効率的な配送システムなど様々な最新技術が登場している。その中でも特に目を引くのが、大きな機械が自在に動き回る自律搬送型ロボットや自動ピックアップ型倉庫システムだ。今回、ロボデックスでは、物流施設・小売店舗向けソリューションの企画設計・開発・販売を行うROMSの自動倉庫システム「Nano-Stream(ナノ・ストリーム)」の実機が展示され、そのダイナミックな動きを直接目にすることができた。

  • 「Nano-Stream」

    「Nano-Stream」

ROMSは、2019年創業のベンチャー企業。主に物流関係のデジタル化、自動化をミッションに掲げ、物流システム機器やソリューションを開発し、より身近な空間で利用できる物流ロボットシステムの提供を行っている。

  • 「Nano-Stream」クレーンが素早く動きケースをAVGに積む

    「Nano-Stream」クレーンが素早く動きケースをAVGに積む

展示された「Nano-Stream(ナノ・ストリーム)」は、着脱式ラックハンガークレーンとケース搬送AGV(Automated Guided Vehicle:無人搬送車)を用いて、積み上げられた棚から指定のケースを取り出し、配送ステーションまで搬送する。ベルトコンベヤーは不要だ。

  • ダイナミックな動きを見せるケース着脱式ラックハンガークレーン

    ダイナミックな動きを見せるケース着脱式ラックハンガークレーン

システムの構成は、中小規模の倉庫や工場でも活用できるように100㎡のスペースで運用可能となっており、事業規模に合わせて、棚やステーション、ロボットを追加で増設可能となっている。これは、一般的に500㎡以上の規模になる自動倉庫を同社独自の「小型化設計技術」で可能としたもので、複数の機器をシームレスに協調させて動く「群制御技術」も併せて、大きな強みとなっている。

  • クレーンで下したケースを搬送AGVの上に乗せた後、AGVが所定の場所に移動する。一連の作業スピードは滞りなくスムーズ

    クレーンで下したケースを搬送AGVの上に乗せた後、AGVが所定の場所に移動する。一連の作業スピードは滞りなくスムーズ

オプションでピッキングロボットや仕分け用ソーター、保管用モジュールなどを組み合わせることで更に自動化の効果を上げることが可能になっている。

  • 荷物のやり取りを行う入出庫ステーションとコントロールボックス

    荷物のやり取りを行う入出庫ステーションとコントロールボックス

小売り向けの無人自動ピッキングシステム「Nano-Store」

また、展示会場では、小売り向けの無人自動ピッキングシステム「Nano-Store」も展示されていた。システムは、5坪から設置可能で、300トレイ設置可能となっている。自動販売システムと連携が可能で物販から宅配ロッカーまで利用範囲は広く、今回は小型倉庫の入出庫システムとしての利用を想定した実機デモが展示されていた。

  • 「Nano-Store」

    「Nano-Store」

同システムは、au Style SHIBUYA MODIに併設するauミニッツストア渋谷店などに導入され話題となったが、店舗以外でも簡易ピッキングシステムなどで活用されており、様々なシチュエーションに対応する。