最新の工場向けロボット、人型ロボット、AGV/AMRなどの展示会、Factory Innovation Week 2026 第10回 ロボデックスが1月21日から23日まで、東京ビッグサイトで開催された。会場では、ヒューマノイド型の二足歩行ロボットと犬型の四足歩行ロボット、業務用協働型ロボットが展示され、多くの来訪者がロボットの実際の動きを体験し、セミナーによる説明に耳を傾けていた。

  • 第10回 ロボデックス ヒューマノイドロボットショー ブースより

    第10回 ロボデックス ヒューマノイドロボットショー ブースより

人と一緒に働くパートナー、協働型ロボット「NEXTAGE Fillie」

ロボデックスでは、今後様々な業務での活用が期待されるヒューマノイドロボットの展示、デモ、ミニセミナーを行う特別企画「ヒューマノイドロボットショー」を開催。今回展示されたロボットは、カワダロボティクスの協働型ロボットとTechShareの人型二足歩行型、四足歩行型ロボットとの3つ。

協働型ロボット「NEXTAGE Fillie」は、カワダロボティクスが開発。同社は、産業用ロボットを主力製品として開発から保守までオールインワンで提供しており、「人と一緒に働くパートナー」となるロボット開発に力を入れてきた。そして、2018年に「NEXTAGE(NXA)」、2022年に「NEXTAGE Fillie」を開発し、事業現場での導入実績を積み重ねている。

ロボットは人と一緒に作業ができる「協働用ロボット」として80ワット以下にモーター出力を抑えて開発されている。コンパクトボディに、腕が2本、頭にカメラが2つ、手にもカメラを設置し、組立、検査、梱包の様な人手のかかる作業を自動化する。

  • 「NEXTAGE Fillie」を使った機箱詰めソリューション「Cobako」

    「NEXTAGE Fillie」を使った機箱詰めソリューション「Cobako」

動きは、AIは活用せず、ティーチングと呼ばれる設定作業を行うことで、自在に2つのアームとハンド、胴体を動かし様々な作業を自動化できる。ティーチングにはグラフィカルなインターフェースで直観的に操作が可能な標準搭載のソフトウェア「NxProduction」を活用、プログラムスキルなしで、様々な設定を行うことができる。

デモは「NEXTAGE Fillie」を活用し、食品、化粧品、医薬品いわゆる三品業界において、要望が多かった個箱の組み立て、箱詰め作業をパッケージした梱包箱組み立て、箱詰めシステム「Cobako」が展示され、協働型ロボットがどのように動くのか確認できた。

  • 箱を取り、箱を開き、治具で底蓋を閉じる。一連の作業をほぼ瞬時に行う

    箱を取り、箱を開き、治具で底蓋を閉じる。一連の作業をほぼ瞬時に行う

  • 開いた箱に、ビンを詰め込んだ後、箱を閉じて、右手はケースに収め、左手は次の箱を保持する

    開いた箱に、ビンを詰め込んだ後、箱を閉じて、右手はケースに収め、左手は次の箱を保持する

ロボットは、台に設置された治具を上手に活用し左手で畳まれた箱を筒状にして、後ろ蓋を閉じ、右手でボトルを箱に挿入し、蓋を閉じて、梱包箱に入れていく。

同時に検品も行い、失敗した箱は別の箱に入れる。このように指定された動きを滑らかに繰り返す。既にシステムは、特に多品種少量生産が求められる大手化粧品メーカーや製造業の現場で利用され能力を発揮しているという。

将来はAIを活用しロボットの動きを学習させ、より柔軟な動きが可能になるように開発を進めていくという。

研究開発向けのヒューマノイドロボット「H1-2」と四足歩行型の「Go2」

TechShareは、海外メーカーのロボット販売、ロボットアーム事業やUGV/AGV、電動4足歩行ロボットなどロボット事業を展開しており、今回はカンフーやバレーの動きを再現し話題となっている中国のUnitree Robotics社の人型二足歩行ロボット「H1-2」と四足歩行ロボット「Go2」を展示した。

「H1-2」は特定用途向けではなく研究開発向けのロボットで、メーカー提供の開発環境で様々な動きを実験できる。性能は、ボディサイズが178cm、体重70Kg、動きの自由度を表すモーター数が27となっている。詳細なスペックは、Webサイトで確認できる。

  • 二足歩行型ヒューマノイドロボット「H2」

    二足歩行型ヒューマノイドロボット「H2」

開発は下半身と上半身に分かれ、下半身は深層強化学習により様々な動きを学習することで、歩く、走る、座る等の動きを獲得。上半身に関しては、ある程度決まった動きとなる下半身とは異なり、複雑かつ、自由度の高い動きとなるので学習プロセスも実際の動きをモーションキャプチャーでデータ化し、模倣学習を繰り返すことで動きを獲得していくという。

四足歩行型ロボット「Go2」は、立った状態で70cm×31cm×40cm、約15kgとコンパクトかつ軽量で、最大走行速度約5m/s。スペックはWebサイトで確認できる。モーターが強化され、逆立ちや空中一回転など、かなり激しい運動も可能になっている。防水防塵対応のオプションも存在、山や河原など野外での実験も可能だ。

  • 軽いジャンプやスキップなどの動きを実演する「Go2」

    軽いジャンプやスキップなどの動きを実演する「Go2」