NVIDIAとCoreWeaveは1月26日(米国時間)、2030年までに5GW(ギガワット)超のAIファクトリーの構築をCoreWeaveが進め、グローバル規模でのAI導入を推進していくと発表した。また、NVIDIAはCoreWeaveのクラスA普通株式に対し、1株87.20ドルで総額20億ドルを投資した。

提携の概要

AI需要は引き続き指数関数的に増大しており、コンピュートに対する需要はかつてないほど高まっている。こうした需要に対応するため、両社はインフラ、ソフトウェア、プラットフォームの連携を深めていくという。

具体的には、NVIDIAのアクセラレーテッドコンピューティングプラットフォーム技術を活用し、顧客需要に応えるAIファクトリーをCoreWeaveが開発・運用するほか、AIファクトリー構築のための土地、電力、建屋の調達を加速する目的で、NVIDIAの財務基盤を活用する。

また、CoreWeaveが提供するAI向けクラスタ運用ソフトウェア/リファレンスアーキテクチャ「Slurm on Kubernetes(SUNK)」と、大規模AIを本番運用するための統合運用プラットフォーム「CoreWeave Mission Control」を含む、CoreWeaveのAIネイティブなソフトウェアとリファレンスアーキテクチャをテスト・検証し、相互運用性を高めるとともに、NVIDIAのクラウドパートナー、エンタープライズ顧客向けリファレンスアーキテクチャへの組み込みを目指す。

NVIDIAの次世代GPUの「Rubin」、同CPU「Vera」、AIネイティブなストレージインフラ「NVIDIA BlueFieldストレージシステム」などを含むNVIDIAのコンピューティング・アーキテクチャを早期に導入し、複数世代のNVIDIAインフラをCoreWeaveのプラットフォーム全体に展開するという。

CoreWeaveはGPU、CPUなどをクラウド経由で提供する事業者で「AIハイパースケーラー」を標榜している。2017年に創業し、米ニュージャージーを拠点とする。Microsoftなどを顧客に持つ。

NVIDIA創業者兼CEOのJensen Huang(ジェンスン・フアン)氏は「AIは次なるフロンティアに入り、人類史上最大規模のインフラ構築を牽引している。CoreWeaveのAIファクトリーに関する深い専門性、プラットフォームソフトウェア、比類なき実行スピードは業界全体で高く評価されている。われわれはともに、NVIDIA AIファクトリーに対する並外れた需要に応えるべく競争している--。それはAI産業革命の基盤である」とコメント。

一方、CoreWeaveの共同創業者で会長兼CEOのMichael Intrator(マイケル・イントレーター)氏は「創業当初から、われわれの協業は1つの確信に導かれてきた。ソフトウェア、インフラ、運用が一体として設計されてこそ、AIは成功するという考えだ。NVIDIAは事前学習から事後学習に至るAIのあらゆるフェーズで、最も求められるコンピューティング基盤であり、Blackwellは推論において最も低コストなアーキテクチャを提供する。この協業拡大は、顧客基盤全体で見られる強い需要と、AIシステムが大規模生産段階へ移行しつつあるという市場全体のシグナルを明確に示している」と述べている。

今回の協業は、CoreWeaveが専用設計したクラウド、ソフトウェア、運用面での専門性を基盤とし、最も要求の厳しいAIワークロードを効率的かつ高い信頼性でスケールして、実行できるという実証済みの能力をさらに拡張するものだという。