最新の工場向けロボット、人型ロボット、AGV/AMRなどの展示会「Factory Innovation Week 2026 第10回 ロボデックス」が1月21日から23日まで、東京ビッグサイトで開催された。同イベントでは、タイヤメーカーのブリヂストン社内のロボットベンチャー企業Softrobotics Venturesによる人工筋肉を活用した、まるで人が物をつかむような柔らかな感覚を実現したソフトロボットハンド「TETOTE」が展示されていた。
まるで人が物をつかむような感覚を人工筋肉で表現した「TETOTE」シリーズ
Softrobotics Venturesは、ブリヂストンのゴム技術を活かして開発された「ラバーアクチュエーター(ゴム人工筋肉)」の事業化を進めるために2023年に設立された社内ベンチャー企業。今回は、同社のタイヤ・ホース開発のノウハウを応用した人工筋肉を活用した製造業向けのピッキング自動化、治具セットソリューション「TETOTE」シリーズを展示。会場では実際に利用シーンを想定したデモ機が設置されて、持ち上げられる重量に対応した「TETOTE」シリーズなどの実際の動きを見ることができた。
TETOTEの「スタンダードモデル」は、部品箱から必要な部品をピッキングして、仕切り箱からバラ積みまで多様な荷姿に対応、「スリムモデル」では自動加工機投入を視野に入れ、治具準備や部品セットなどの自動化に対応している。
「TETOTE ストロングモデル-6」は従来のハンドでは困難だった薄くて大きな自動車ドア内装部品のような形状物を、方向を持ち替えながら搬送することが可能になった。「TETOTE ストロングモデル-12」は10kgの物体を持ち上げ加工機へセットが可能で、繊細な位置決めとピンへの挿入などの緻密な動きにも対応する。
会場では、「TETOTE」シリーズのコア技術であるゴムを活用した人工筋肉を実際に触らせてもらうことができた。素材が膨張する瞬間は、ほんとうに筋肉が盛り上がるような感覚だ。
"つかむ複雑な動き"をより容易かつ少ない部品で
この人口筋肉に金属のプレートを入れることで任意の方向に筋肉を収縮させることが可能になる。これにより他社のロボットがアクチュエーターを付けることで表現している"つかむ複雑な動き"をより容易かつ少ない部品で再現できる。加えて、人工筋肉特有の柔らかく物をつかむような繊細な動きも実現している。
このタイプの人工筋肉を4つ取り付けたのが「TETOTE」だ。実際に、手を握ってもらったが柔らかく捕まれる感覚と、つかまれても離れない感覚は、人に握られているのと似た感覚があった。
会場では、実際に利用シーンを想定したデモ機が設置され、「TETOTE スリムモデル」が精密機械を運ぶ動きや、「TETOTE ストロングモデル-12」が自動車のエンジンを持ち上げ台に運ぶ動き、最新の「TETOTE ストロングモデル-6」が車のドアを持ち上げて運ぶ動きを間近で確認することができた。










