Microsoft専門のニュースサイト「Windows Latest」は1月20日(現地時間)、「Microsoft’s Windows 11 ad accidentally promoted Google Chrome, then quietly edited after people noticed it」において、MicrosoftがGoogle Chromeの宣伝をひっそりと修正したと伝えた。

これはMicrosoftが12月23日に公開した広告動画のミスに関する記事の続報。事の発端は同社がYouTubeに掲載した広告動画「Windows 11: The Home of Gaming - YouTube」にある。

  • Microsoft’s Windows 11 ad accidentally promoted Google Chrome、then quietly edited after people noticed it

    Microsoft’s Windows 11 ad accidentally promoted Google Chrome, then quietly edited after people noticed it

Windows 11の広告動画にChromeが登場

この動画はWindows 11がもたらすゲーム体験の素晴らしさを宣伝するもので、没入感のあるゲームプレイを行う様子が複数まとめられている。動画の制作担当者は、ゲーム構成や演出に注力したとみられ、Windows 11のタスクバーにまで気が回らず、Google Chromeのアイコンをピン留めしたまま動画を公開した。

その結果、動画を閲覧したユーザーの間で「MicrosoftでさえChromeを避けることはできない」などのジョークが飛び交い注目を集めた。動画の本筋とは異なる些末な問題であることから、そのままであればMicrosoftの懐の深さを示す事例と捉えることもできた。

Microsoftの懐の深さを示す出来事ではなかった

しかしながら、Windows Latestが指摘するように、Microsoftはひっそりと動画を修正。Google Chromeを消し去り、タスクバーに自社製品を並べた新しい動画に差し替えている。

つまり、あえてアイコンを残したわけではなく、Microsoftのミスだったことが判明した。余裕の感じられない対応ではあるが、これにはWebブラウザのシェア獲得という熾烈な争いが背景にある。

MicrosoftとGoogleはお互いに自社ブラウザに誘導する戦略を実施しており、WebサービスとWebブラウザを相手の製品で利用すると警告や誘導メッセージを表示することがある。Webブラウザのシェアは両者の企業利益に大きく関わっており、神経を尖らせていることがわかる。

今回の動画のミスはユーザーが捉えている以上に大きな問題だったようだ。短期間で動画撮り直しと差し替えを行った事実が、その重大さを物語っている。