ネットワンシステムズとNTT西日本は1月13日、IOWN オールフォトニクス・ネットワーク(All-Photonics Network、IOWN APN)を活用した次世代オートメーション実証の結果、社会実装に向けた成果が得られたと発表した。
実証の概要
実証では、NTT西日本が運営するIOWN APN実証環境として、大阪京橋、堂島および福岡の3拠点を接続し、分散データセンターでAI処理を行うシステム構成の実験を実施。
また、このシステム構成上で、模倣学習によるAI基盤でのモデル学習と、IOWN APN経由での自律型協働ロボティクスの実験も実施した。
実証において、ネットワンシステムズは「分散クラスタ型AI基盤およびIOWN APNとの統合設計・インテグレーション」「機能・性能検証、ユースケース創出とビジネスモデル検討」「模倣学習による協働ロボティクス環境の提供」を担当。
NTT西日本は「IOWN APNに関する3拠点実証環境の構築・提供」「ユースケースの実証、ビジネスモデル検討」を担当した。
実証の成果
実証では、約600km離れた拠点を含む3拠点のGPUノードを活用した分散学習において、ネットワーク遅延に対するチューニングを実施した結果、ローカルデータセンター環境と比較して約86.0%の処理能力を達成(学習時間は約1.17倍)した。
この結果、自律型協働ロボティクスの模倣学習によるモデル学習において、分散データセンター間であっても複数のGPUを同時に利用し、GPUリソースを効率的に活用できる可能性を確認した。
また、IOWN APN経由で、福岡拠点のデータセンターに配置した学習済みモデルを用いた推論処理を稼働させ、約600km離れた大阪京橋に設置した自律型協働ロボティクスの推論動作を実行できることを確認した。
さらに、HPE(旧Juniper Networks)、アリスタネットワークスの400GコヒーレントオプティクスをAPN-T代替として商用スイッチに搭載しIOWN APNに接続し、ネットワークの正常動作(リンクアップ、疎通、通信帯域、性能)を確認した。IOWN APNとのマルチベンダーデバイスによるAPN接続にも成功した。

