両備システムズの投資運用子会社であるRyobi AlgoTech Capitalは1月13日、海外における事業成長機会の創出や、先端技術の急速な変化への対応を目的として、2025年10月にCVCファンド第2号(両備システムズイノベーションファンド2号投資事業有限責任組合)を組成し、投資運用を開始すると発表した。同ファンドは、経済産業省より「外部経営資源活用促進投資事業計画」の認定を受けており、グローバルへの投資比率を70%に引き上げていく。

にCVCファンド第2号の概要

Ryobi AlgoTech Capitalは、新規事業の創出や将来的な事業シナジーの実現を見据え、ベンチャー投資運用事業を行うため2023年2月に設立し、同3月にCVCファンド第1号(両備システムズイノベーションファンド)を組成。

しかし近年、スタートアップの事業領域は多様化が進み、海外発の生成AIなどの技術が急速に発展し、事業構造に大きな変革をもたらす可能性が高まっている。そのため、CVCファンド第1号で培ったビジネスパートナーとの連携をさらに深化させるとともに、CVCファンドとしての進化を図り、多様化する事業成長機会や先端技術の急速な変化に対応するため、第2号ファンドを組成することにした。

ファンド規模は22億円、有限責任組合員は両備システムズ、両備ホールディングス、両備エネシス、岡山電気軌道、運用期間は10年間で(7)投資対象:国内外のスタートアップ企業、投資地域は日本30%、グローバル70%(主にASEAN、北米、イスラエル、欧州)となる。

足元で急速に進むAI技術の進化や新技術の発現、市場ニーズの変化に対して柔軟に対応をするため、1号ファンドより投資領域設定を抜本的に見直した。スタートアップ企業の事業特性をエンタープライズ向け事業、コンシューマー向け事業、ディープテック、社会課題解決型事業の4つに分類したうえで、技術領域(AIや量子、新たな技術など)でマッピングを行い、投資領域の設定を行う。

これにより、1号ファンドで設定をした7つの事業領域に縛られることなく、常に最新のトレンドをアップデートしながら、柔軟に投資領域を設計することが可能となっている。2号ファンドでは、海外スタートアップ投資を加速する。2025年11月に経済産業省より外部経営資源活用促進投資事業者として認定されたことを受け、ファンド金額の約70%を海外の有望なスタートアップへ投資する方針を強化する考えだ。

海外スタートアップ投資の成功確度を高める施策として、投資パートナーであるシンガポールのベンチャーファンドと協働して投資を行う体制を構築しており、革新的な技術やビジネスモデルをグローバルベースで取り込み、両備システムズ、さらには両備グループとの共創、社会課題解決につながる良質な投資を着実に実行していく。

また、社会課題解決に取り組むスタートアップにも注目し、両備グループでは創立115年を迎え、革新的なアイデアの事業化にご支援を行う社会課題解決プロジェクト「Wonderful Solution Project」を立ち上げている。

両備グループは「地方創生と脱炭素社会の実現」を重要な経営ミッションとして掲げており、地域のサステナビリティに多方面で貢献しており、少子高齢化、過疎化、情報格差、温暖化、災害の甚大化、不平等、差別、貧困、虐待などの地域が抱える課題に向き合い、事業化に取り組まれるスタートアップに対するインパクト投資についても、推進する方針だ。