Windows 11でタスクバーは重要な機能だ。アプリの起動、アプリの選択、アプリの終了、システムトレーの表示、日時の表示など操作に欠かせない機能を提供している。本稿ではタスクバーの便利な使い方と設定方法を取り上げる。Windows 11の操作性をアップするTipsとして参考にしてもらえれば幸いだ。

タスクバーにピン留めする

アプリの起動はタスクバーの便利な機能だ。よく使うアプリはタスクバーに登録し、いつでも起動できるようにする。

アプリをタスクバーにドラッグ&ドロップすることでアプリをタスクバーにピン留めできる。デスクトップにアプリのアイコンがある場合は、アイコンを右クリックして [その他のオプションを表示] → [タスクバーにピン留めする] を選択する。スタートメニューから登録する場合には、[すべて] → 対象アプリ → 右クリック → [詳細] → [タスクバーにピン留めする] を選択する。実行中のアプリの場合には、タスクバーの該当アプリアイコンを右クリックして、メニューから [タスクバーにピン留めする] を選択する。

WebページやWebアプリをタスクバーにピン留めする方法は、Webブラウザごとに異なる。Chromeの場合、対象のWebページを開いた状態でメニューから [キャスト、保存、共有] → [ショートカットを作成…] → [作成] を選択し、デスクトップに表示されるショートカットをタスクバーにドラッグ&ドロップして登録する。Edgeの場合、メニューから [その他のツール] → [タスクバーにピン留めする] を選択する。

フォルダーはそのままではタスクバーにピン留めできないが、ショートカットを利用すると登録できる。デスクトップのメニューで [新規作成] → [ショートカット] を選択する。[どの項目のショートカットを作成しますか?] で[Explorer フォルダーパス] のように入力し、[次へ] → フォルダー名を入力 → [完了] を選択する。デスクトップに作成されるショートカットをタスクバーにドラッグ&ドロップしてピン留めする。

  • [Explorer フォルダーパス] といった内容のショートカットを作ってタスクバーに登録すれば、フォルダーをタスクバーから開くことができる

    [Explorer フォルダーパス] といった内容のショートカットを作ってタスクバーに登録すれば、フォルダーをタスクバーから開くことができる

ピン留めしたアプリアイコンはドラッグで左右に配置を変更できる。ピン留めを外すときは、タスクバーの該当アイコンを右クリックして [タスクバーからピン留めを外す] を選択する。

タスクバーから「タスクの終了」を行う

設定アプリから [システム] → [詳細設定] → [タスクの終了] → [オン] を選択する。

  • 設定アプリから [システム] → [詳細設定] → [タスクの終了] → [オン] を選択する

    設定アプリから [システム] → [詳細設定] → [タスクの終了] → [オン] を選択する

「ウィンドウを閉じる」では終了できないアプリも、「タスクを終了する」なら効果があることは多い。有効にしておいて損のない機能だ。

タスクバーの設定を開く

タスクバーの上で右クリックし、メニューから [タスクバーの設定] を選択することで、タスクバーの設定を開くことができる。設定アプリから [個人用設定] → [タスクバー] を選択する方法でもよいが、タスクバーから選択した方が早い。

  • タスクバーで右クリックし、メニューから [タスクバーの設定] を選択する

    タスクバーで右クリックし、メニューから [タスクバーの設定] を選択する

システムトレーに表示するアイコンを選ぶ

タスクバーのシステムトレーは折りたたまれており、必要最小限のアイコンしか表示されない。常時表示されるアイコンはタスクバー設定の [その他のシステムトレイアイコン] で表示・非表示を切り替える。

  • タスクバー設定の [その他のシステムトレイアイコン] で表示・非表示を切り替える

    タスクバー設定の [その他のシステムトレイアイコン] で表示・非表示を切り替える

小型ディスプレイで活用したい設定

タスクバーにはウィジェット表示やタスクビュー表示のためのアイコンが常時表示されている。使わないのであれば非表示にする。タスクバー設定の [タスクバー項目] → [タスクビュー] → [オフ] に変更、および、[タスクバー項目] → [ウィジェット] → [オフ] に変更する。

  • [タスクバー項目] → [タスクビュー] → [オフ] に変更、および、[タスクバー項目] → [ウィジェット] → [オフ] に変更する

    [タスクバー項目] → [タスクビュー] → [オフ] に変更、および、[タスクバー項目] → [ウィジェット] → [オフ] に変更する

タスクバーを使っていないときに非表示にするにはタスクバー設定の [タスクバーの動作] → [タスクバーを自動的に隠す] にチェックを入れる。複数のディスプレーを使っており、メインのディスプレー以外でタスクバーを表示する必要がなければ [タスクバーの動作] → [タスクバーをすべてのディスプレイに表示する] のチェックを外す。

システムトレイの時計に秒を表示する

設定アプリから [時刻と言語] → [日付と時刻] → [システムトレイに時刻と日付を表示する] → [オン] → [システムトレイの時計に秒を表示する (消費電力が増加します)] にチェックを入れる。

タスクバーをちょっとだけ透明にする

設定アプリから [個人用設定] → [色] → [透明効果] → [オン] を選択する。

これらの操作や設定は日々の作業時間を確実に短縮する。小さな効率化の積み重ねが、結果として大きな時間的余裕を生み出す。