120MHzギャップレスIQストリーミングを実現するハンドヘルドアナライザ
キーサイト・テクノロジーは、同社のハンドヘルドアナライザ「FieldFoxシリーズ」として、120MHzのギャップレスIQストリーミングなどを実現する「N99xxDシリーズ FieldFoxハンドヘルド・アナライザ」を発表した。
5Gやレーダー、そして次世代の6Gや衛星通信などにおける干渉の特定、過渡現象の捕捉、データ損失なしで広帯域信号の特性評価といった課題に対して、従来のハンドヘルドアナライザは、帯域幅やストリーミング速度、データ転送の制約などがある関係で、十分な対応ができないことが多々あったという。
同シリーズは、そうした課題解決に向けてフィールド向け計測器の堅牢性とラボ向けアナライザとしてのパワーと精度を兼ね備えることを目指して開発されたもの。10GbEデータ転送用のSFP+高速データ・インタフェースを内蔵した120MHz IQストリーミングにより、途切れないデータキャプチャと効率的なストリーミングを実現したとするほか、複雑なRF環境での高度なトラブルシューティング、スペクトラム利用状況のモニタリング、干渉検出に対応する広帯域信号解析と再生の実現や、フィールドからラボへのシームレスなワークフローによる実環境の信号シナリオの再現とラボでの詳細な解析やシステム最適化を実現したとする。
周波数別と機能別に14モデルを用意
また、ウォームアップ不要で±0.1dBの絶対振幅精度を実現したというRF性能を備えつつ、最大周波数14GHz/18GHz/26.5GHz/32GHz/44GHz/50GHz/54GHzに対応する14モデル(コンボまたはスペクトラム・アナライザ)をラインナップ。各モデルともに、ベクトルネットワーク解析、スペクトラム解析、リアルタイムスペクトラム解析、雑音指数測定、電磁干渉(EMI)解析、パルス信号生成、到来角(AoA)や到来時間差(TDoA)による方向探知など、25種類以上のソフトウェア定義のFieldFoxアプリケーションをサポートしているほか、LinuxベースのOSにより、アナライザのセキュリティとファイル管理を強化しつつ、タッチスクリーン対応のユーザーインタフェース(UI)により、操作性と効率性を向上させたという。
なお、同社では、同製品とKeysightスペクトラム管理ソフトウェア「KSMS S9910A」にAI機能を導入することで、より高速でスマートなスペクトラム運用を実現することができるとしており、特に広帯域信号キャプチャと新しい機械学習モデル(S9916A)を活用することで、LTE、5G NR、Wi-Fi、Bluetoothなど主要な無線規格を高速・高精度で分類することができるようになるとするほか、混雑や競合しているスペクトラム環境での深い洞察が得られるようになるため、ユーザーは迅速かつ的確な意思決定が可能になるとも説明している。
