独自技術を採用したプリント基板向け印刷装置を開発
エレファンテックは12月23日、産業用インクジェット印刷装置「ELP04」シリーズとして、1ヘッドでの逐次印刷に対応した量産および研究開発・試作向けモデル「ELP04 PILOT 600R」を開発。初号機を国内プリント基板(PCB)メーカー向けに販売したことを発表した。
同装置は、従来のサブトラクティブ製法とは異なり、必要な箇所にのみ金属を印刷するアディティブ製法を採用することで、大幅な省資源化を実現できる独自の低環境負荷技術「SustainaCircuits」を構成する中核装置で、銅ナノ粒子インクを基材に直接印刷することで、汎用多層基板に必要な配線形成用の導電性シード層およびスルーホール(PTH)内部の導電性シード層を形成するほか、ブラインドビア形成や均一な導電薄膜形成にも対応するなど、さまざまな用途に対応する印刷装置だという。
独自技術の量産適用に向けて前進
また、今回の初号機の販売は、同社ならびに同社のパートナーでEMS(電子機器製造受託サービス)を手掛ける住商グローバルエレクトロニクス、および同装置の導入先となる国内の大手プリント基板メーカーの三者による共同開発契約に基づいて実施されたもの。エレファンテックでは、この共同開発計画に基づいて、プリント基板メーカーの生産拠点に同装置を設置し、SustainaCircuits技術を多層基板の量産工程に適用するための開発を推進していくとしている。
なお、同社によると今回の初号機販売により、自社の汎用多層基板向け製造装置が初めてPCBメーカーに設置されることとなり、SustainaCircuits製法の量産適用に向けた検討が、実際の製造現場で進められていくことになることから、同技術のPCB産業における普及に向けた重要なマイルストーンに位置付けられるとコメントしている。

